研究成果

食後の血糖コントロールには白米よりも発芽玄米の方がいい

第26回 日本臨床栄養学会

POINT

  • ■食後血糖の過度の上昇は肥満症や2型糖尿病(※1)を招くといわれます。
  • ■発芽玄米を主食とした食事は食後血糖の上昇を抑えます。

 食後の血糖値(※2)やインスリン(※3)を大幅に上昇させる食品は「肥満症」「2型糖尿病」などの生活習慣病や心血管疾患の発症を、招きやすいことが報告されています。最近では、血糖値の上昇幅をあらわすGlycemic Index(GI)(※4)という指標が注目されています。

 日本人が主食としている白米は、実は食後の血糖上昇が比較的高い食品。これに対し、発芽玄米は白米に比べてGIが低く、食後の血糖上昇が低いことが確認されています。

 今回、白米または発芽玄米を主食にした場合のそれぞれの血糖値およびインスリンの上昇への影響を調べたところ、発芽玄米を主食とした食事は、白米を主食とした食事に比べ、それらの上昇を抑えることがわかりました。発芽玄米を主食として取り入れることで、肥満症や2型糖尿病の発症予防に有用であることが期待されます。

用語解説

※1 2型糖尿病

血液中のブドウ糖が増え、血糖値の高い状態が続く病気。食生活、運動不足、ストレス、加齢、遺伝的素因が原因とされています。

※2 血糖値

血液中のブドウ糖量のこと。食後に値が上昇し、通常2時間程度で元に戻ります。食後血糖値の急激な上昇、長い高血糖状態は血管や神経系に支障をもたらします。

※3 インスリン

血液中のブドウ糖(血糖)を細胞内にエネルギーとして取り込むためのホルモン。すい臓のランゲルハンス島にあるベータ細胞から分泌され、血糖値を上昇し過ぎないよう調節しています。

※4 Glycemic Index(GI)

ある食品を食べたときに食後血糖値をどれぐらいあげるかを示す指標。GIが高い食品ほど食後の血糖上昇が高いことを示しています。

ページトップへ