研究成果

花粉症などのアレルギー性疾患に有効なケールの成分を特定

日本薬学会第127年会

POINT

  • ■ケール(※1)にはアレルギーを抑制する成分として「糖脂質(※2)」と「フラボノール配糖体」が含まれます。
  • ■ケールは花粉症などのアレルギー疾患の症状を緩和することが期待される食品です。

 ファンケルは、これまでにもケール摂取による花粉症状緩和作用や、アトピー性皮膚炎改善作用を明らかにしてきました。すでに、これらアレルギー性疾患に有効な成分として、ケールに含まれる糖脂質を特定しています。

 今回、新たに抗酸化作用や抗アレルギー作用、血糖値上昇抑制作用などさまざまな効果を持つポリフェノールの1種であるフラボノール配糖体を特定しました。これら成分をアレルギー性疾患に関与する免疫細胞に添加すると、細胞から分泌されるインターロイキン4(IL-4)(※3)(アレルギーを起こす因子の1つ)の量が、顕著に減少することが分かりました。さらに、フラボノール配糖体には、糖脂質と同等の効果があることが分かりました(図1)。

 これら有効成分を複合的に含むケールは、花粉症などのアレルギー性疾患に有用な食品であると期待されます。

用語解説

※1 ケール

キャベツの原種といわれるアブラナ科の野菜。多くの栄養をバランスよく含み、「スーパー野菜」とも呼ばれています。

※2 糖脂質

糖質が結合した脂質のことで、さまざまな動植物に含まれています。細胞膜を構成する成分のひとつで、細胞外の情報を細胞内に伝える情報伝達物質としても知られています。

※3 インターロイキン4(IL-4)

花粉症などのアレルギー性疾患を引き起こす因子のひとつ。花粉が鼻や喉から侵入すると、アレルギー反応の初期段階で、免疫担当細胞から分泌されます。花粉症においては、IL-4の働きを抑えることは、アレルギー反応を抑える手段の一つとして有効だと考えられています。

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