研究成果

ラフィノースが肌の奥の隠れ乾燥を改善する

第55回 日本化粧品技術者会(SCCJ 研究討論会)

POINT

  • ■ラフィノース(※1)には、ラメラ構造(※2)を回復させる機能があります。
  • ■ラメラ構造が回復すると、肌のバリア機能が高まります。

 ファンケルでは、肌の乾燥を防ぐために重要な「ラメラ構造」について研究を進めてきました。そして、このラメラ構造の減少が「隠れ乾燥(※3)」の原因である事をつきとめ、このラメラ構造を増やす(整える)化粧品成分の探索に取組みました。

 その結果、オリゴ糖の一種であるラフィノースにラメラ構造を増やす働きがある事を見出しました。図1、2はラメラ構造の乱れている人が、ラフィノース化粧水を使った場合と普通の(ラフィノースを含まない)化粧水を使った時の違いを示しています。ラフィノース化粧水を使うと、ラフィノースの入っていない化粧水を使用した場合と比較してラメラ構造の回復が早まり(図1)、バリア機能(※4)が高まる(図2)ことがわかりました。

 このように、ラフィノースには乱れた(少なくなった)ラメラ構造を整え、お肌のうるおいを保ち、肌トラブルを防ぐ機能が期待されています。

用語解説

※1 ラフィノース

植物から抽出されるオリゴ糖で、天然由来の安全な成分です。植物が乾燥したときに種子に発現し、乾燥環境に対しての耐性を高めることが知られています。

※2 ラメラ構造

ラメラ構造は脂質と水分がサンドイッチ状に積み重なったミルフィーユのような構造をしています。この「ラメラ構造」が細胞の間を充たすことで、肌から水分が蒸発するのを防いでいます。

※3 隠れ乾燥

一見うるおっているように見えるお肌も、その奥底には実は乾燥が潜んでいる事があります。その「隠れた乾燥」は、やがて表面に現われ、目に見える乾燥となり、最終的には肌トラブルを引起こします。

※4 バリア機能

お肌のバリア機能は「水分の蒸散量」で判定しました。蒸散量が少ないほど、うるおいの逃げにくいバリア機能が高い肌といえます。

ページトップへ