研究成果

皮膚老化を抑制する効果があり、皮膚刺激の少ない「シリビン」って?

IFSCC(※1)2006 大阪大会

POINT

  • ■シリビンはシリマリン(※2)の中でも特異的に皮膚老化抑制作用を持つ成分です。
  • ■シリビンの有効性と安全性に関して遺伝子レベルで働きが確認されました。

 ファンケルでは、マリアアザミエキスに含まれるシリマリンというポリフェノールの一種が皮膚の老化を防ぎ、かつ皮膚刺激を起こさない画期的な成分であることを証明しています。しかし、シリマリンは成分の総称であり、シリマリンに分類されるシリビン、シリクリスチン、シリジアニンなどの成分のうち、どの成分が皮膚老化抑制作用を持つのか、また、どのようなメカニズムでシリマリンがその作用を発揮するのかは明らかにされていません。

 そこで、本研究では、シリマリンに含まれる成分のうち、上記に示した主要な3成分を用いて三次元培養皮膚モデル(※3)での皮膚老化抑制作用の強さを比較しました。その結果、シリマリンの中でもシリビンのみがコラーゲン産生促進作用を持つことを明らかにしました(図1)。

 一方、その作用がなぜ起こるのかをマイクロアレイ(※4)を用いて遺伝子レベルで調べました。その結果、シリビンは皮膚老化を抑制するのに重要な働きをする皮膚基底膜のタンパク質や細胞増殖因子(※5)の遺伝子の働きを活発化することを明らかにしました。また、皮膚刺激を誘引する遺伝子の働きを抑え、それにより皮膚刺激を抑制していると予測されました(表1)。

用語解説

※1 IFSCC

国際化粧品技術者会連盟の略。化粧品研究者、技術者などから構成される世界規模の学会です。

※2 シリマリン

マリアアザミに含まれる強い抗酸化力を持つフラボノイド(ポリフェノール成分)の一種です。

※3 三次元培養皮膚モデル

皮膚を構成する細胞を培養して作った、三次元構造を有する人工皮膚モデルです。皮膚に対する薬剤の効果や毒性の評価に広く使われています。

※4 マイクロアレイ

人間のもつ約25,000個の遺伝子の活発化の程度を一度に調べる測定キットです。

※5 細胞増殖因子

細胞の新陳代謝を活発化させる因子です。

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