研究成果

紫外線ダメージを抑制するスイートピー花エキス

第7回日本抗加齢医学会

POINT

  • ■スイートピー花エキスは、高い抗酸化効果を示すことがわかりました。
  • ■スイートピー花エキスは、紫外線による細胞のアポトーシス(※1)やDNA損傷を抑制することで、光老化を防ぐ可能性が示唆されました。

 近年、紫外線は生体にさまざまな傷害をもたらすことから、社会的に関心が高まっています。皮膚において紫外線により発生した活性酸素は、脂質の酸化や炎症を生じさせるだけでなく、タンパク質やDNAを直接傷つけ、皮膚に大きなダメージを与えることが知られています。

 ファンケルでは、抗酸化効果を有する植物を探索したところ、スイートピーの花のエキスが高い抗酸化効果を有することを発見しました(図1)。そして、さらなる効果を見いだすため、紫外線によるダメージを抑える可能性を検証しました。

 その結果、紫外線によって生じる細胞のDNAの傷を、スイートピー花エキスが抑制することを発見(図2)。また、紫外線によって誘導される細胞のアポトーシスを抑制する(図3)ことを発見しました。

 このように、スイートピー花エキスは、紫外線による皮膚細胞のダメージを抑制する(図4)ことで、光老化を防ぐ新しい成分として効果が期待されます。

用語解説

※1 アポトーシス

細胞死の一つで、ネクローシス(細胞壊死)と対照的な細胞死の様式で、プログラムされた細胞死のことです。癌化した細胞(そのほか内部に異常を起こした細胞)はアポトーシスにより取り除かれます。

※2 三次元培養皮膚モデル

皮膚を構成する細胞を培養して作った、三次元構造を有する人工皮膚モデルです。皮膚に対する薬剤の効果や毒性、浸透性などの評価に広く使われています。

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