ファンケルグループの特例子会社株式会社 ファンケルスマイルは、障がい者の自立支援を目指して、1999年2月に設立し、20周年を迎えました。
ファンケルスマイルは、現在52人(2019年2月時点)の障がい者が働き、雇用率は2.31%で、法律で定められている雇用率2.2%を上回っています。また、52名のうち19人が重度障がい、またはその判定を受けています。
株式会社ファンケルスマイル(以下 ファンケルスマイルと記入) では、化粧品やサプリメントの包装、ダイレクトメールの封入封緘・発送などのほか、店舗での販売スタッフや、取得したフォークリフト免許を活用したコンテナ納品など、様々な業務で力を発揮しています。
2月1日に開催した「ファンケルスマイル20周年記念式典」では、従業員とその家族、来賓、グループ役員等129人が集いました。従業員代表の挨拶では、1999年の設立時に入社した3人の従業員が檀上に上がり、元気に感謝の挨拶をするなど、温かな交流の機会となりました。
ファンケルスマイルの社長の簑島 修は、「設立20年の節目を迎え、″グループ障がい者雇用社員100人体制“を目指し、新たなスタートを切りました。そのためには、ここにいる社員が、もっと自信を持って、様々な仕事に挑戦し、何よりも元気で末永く活躍してくれることが不可欠です。そして、これから迎える、新しい社員と一緒に、みんなで30周年40周年を迎えましょう」と挨拶をし、ファンケルスマイルの新たなスタートを宣言しました。
これからも、ファンケルグループでは、「障がい」を個性と捉え、多様性を認め合う「ダイバーシティ経営」をさらに推進してまいります。
ファンケルは、「世の中の”不“を解消する」という創業理念のもと、環境や社会の活動を積極的に行い、2018年6月には「サステナブル宣言~未来を希望に~」を策定しました。国連が提唱している「持続可能な開発目標(SDGs)」と足並みを揃え、持続可能な社会への貢献を目指しています。
一方、ファンケルの本社所在地である神奈川県は、「SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業」に選定されるなど、SDGs普及における全国自治体の牽引役として、力を発揮しています。
1月30日には、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、「SDGs全国フォーラム2019」(主催:神奈川県、共催:横浜市、鎌倉市)が開催されました。ファンケルは、このフォーラムに特別協賛で参画し、CSR推進室長が、「サステナブル宣言」や、国連のSDGsのテーマでもある「一人も取り残さない(Leave no one behind)」の活動として、ファンケルが行っている特別支援学校で行う「身だしなみセミナー」の社会貢献活動を紹介しました。会場には、1,200人を超える来場者が集い、世の中のSDGsへの関心の高さが伺えました。
これからも、ファンケルは、地域とのパートナーシップを図り、大きな力で持続可能な社会への貢献を目指してまいります。
ファンケルでは、通年、学生の企業訪問を受け入れています。2月は3校の訪問を受けました。
訪問の内容は、まず本社(横浜市中区)で、「環境」や「社会貢献活動」の事例を紹介し、企業のCSR活動を学んでいただきます。その後、飯島社屋(横浜市栄区)に移動し、「資料室」でファンケルの創業時からの歴史や企業理念の説明を受け、さらに特例子会社 ファンケルスマイルの見学をしていただきます。
訪問後の感想では、「不の解消から起業した歴史に共感した」、「初めて、障がい者の人たちが働いている様子を見学し、自立の大切さを知った」、「女性が働きやすい環境づくりに好感を持った」などの声が寄せられ、
机上の学びとは違う視点での企業訪問は、社会を考える機会となったようです。
ファンケルは、今後も、広く学生のみなさんを受け入れ、弊社のCSR活動をPRすると同時に、就職活動にお役立ていただける情報もお伝えしてまいります。
■2月4日:東京女学館中学校 学生11人
■2月13日:横浜国立大学 経営学部 研究推進室 八木裕之教授 と学生7人
■2月20日:帝京平成大学 現代ライフ学部 経営マネージメント学科 小方信幸教授と学生15人
神奈川県では、「ろう者とろう者以外の者が、相互にその人格と個性を尊重し合いながら共生することのできる社会の実現」を目指し、“神奈川県手話言語条例”が施行されています。
ファンケルでは、神奈川県聴覚障害者連盟の講師による「手話講習会」を2月7日に開催し、本社従業員26人と、滋賀工場からテレビ会議1人、合計27人が参加しました。
「手話講習会」は、当事者の講師と通訳による実践的な内容で、「好きなスポーツは?」などの質問に対して、手話ができない従業員が、どうすれば相手に伝わるか考えて、ジェスチャーを発表しました。ジェスチャーが正しい手話と一致すると、会場は大いに盛り上がりました。講習会後は、全員が、手話で自分の名前と簡単なあいさつができるようになり、「ろう者の方とも積極的にコミュニケーションをとっていける」と自信につながりました。
受講者からは、「休日サッカーのコーチをしており、チームにろう者の少年がいるが、今まで以上にコミュニケーションをとろうと思った」、「手話は難しいと思っていたが、身振り手振りでも、伝えたい想いがあれば伝わると分かった」などの声があがりました。
「人間大好き企業」のファンケルは、これからも『みんな違ってあたりまえ』のダイバーシティスローガンのもと、研修を継続してまいります。
ファンケルグループでは、社会貢献活動として、1988年より60歳以上のシニアが集まる福祉施設や特別支援学校(高等部)などで「メイク」や「身だしなみ」のセミナーを無料で実施しています。
2019年2月は、身だしなみセミナー18件、視覚障がい者向けメイクセミナー2件、合計20件を実施しました。
※身だしなみセミナーは、文部科学省平成30年度「青少年の体験活動推進企業表彰」大企業部門審査委員会奨励賞を受賞しました。