ファンケルは、2018年2月、「持続可能な調達基本方針」を制定し、ファンケルグループの従業員に対して、「調達基本方針」を守り、適正な業務実行に必要な知識やマインドの体得のため、定期的に社内教育を行っています。
3月15日、4月10日の2回にわたり、当社の社外監査役 南川秀樹氏による、「CSR視点の調達購買 ~100年企業を目指すために必要なこと~」、と題したセミナーを行い、グループの購買調達部門や商品企画部門から、延べ80人の従業員が受講しました。
南川氏は、環境省で事務次官を務められ、環境問題に長らく携わってこられた、環境のプロフェッショナルです。セミナーでは、環境・社会・経営統治の「非財務情報」が企業を評価する基準として重視されていることを説明。環境については、使い捨てプラスチック問題などの最新情報を織り交ぜながら、原材料・資材調達の際に配慮すべき事項の講義が行われました。ファンケルは引き続き、従業員が環境への理解を深め、持続可能な社会、企業を目指すため、社内の環境啓発活動を継続し、全社一丸となって「サステナブル経営」を目指してまいります。
ファンケルは、本社がある神奈川県横浜市の水源地である「道志の森(山梨県 南都留郡 道志村)」の保全活動に、長年協力しています。
森林は、「水をキレイにする」、「土砂崩れを防ぐ」、「生物を守る」など様々な機能を持っています。
その機能を維持するためには、保全活動が必要です。横浜市は、「水源エコプロジェクト W-eco・p(ウィコップ)」を立ち上げ、地域の企業や団体とともに、「道志の森」の保全を継続しています。
ファンケルは、2010年度から「W-eco・p(ウィコップ)」に参加し、2012年度から新入社員が「道志の森」で環境研修を行っています。2019年度は、4月26日に実施し、新入社員40人が参加しました。
当日はあいにくの雨でしたが、「道志の森」に着くころには小雨になり、美しい「源流の森」を散策することができました。森の中では、横浜市水道局 水源林管理所長 温井 浩徳氏の講義を受け、森林の重要性について学びました。
午後の研修は、5つのグループに分かれて、間伐体験を実施。新入社員にとって初めての作業ということもあり、最初は、インストラクターの方に手取り足取りの指導を受けていましたが、徐々に作業に慣れていきました。
幹に切り込みを入れた後には、木にかけたロープを一斉に引っ張ります。チームで声を掛けあい、みんなで木を倒すと、ハイタッチで喜び合うなど、チームワークが生まれていました。
間伐作業を1時間ほど行った後は、隣接する植林地へ移動し、ぶな、こなら、みずならの30本の苗木を植えました。
そして、新入社員全員で考えたスローガン、「0⇒1~令からの挑戦 43人の調和~」と書かれたプレートを、苗木の前に立て、今後も苗木を見守り、自分たちも成長していくことを誓いました。
これからもファンケルは、新入社員に加えて、環境に関心の高い人材育成に努め、地域とともに自然を守る活動を続けてまいります。
ファンケルを含む、横浜市内で事業を行っている企業や団体で構成する「NPO法人 美しい港町横濱をつくる会」は、横浜を世界一美しい街にしよう!という志をもったボランティア団体で、定期的に横浜港周辺の清掃活動を行っています。
4月13日は、17回目となる一斉清掃を行い、44の団体から、376人のボランティアが清掃活動に参加しました。ファンケルからは、従業員と家族8人が参加し、桜木町駅前の広場から吉田町、伊勢佐木長者町、大通り公園のルートを担当しました。たばこの吸い殻、植え込みの中には、壊れた傘や家庭で不要になった鍋などが捨てられており、ゴールに到着した頃には、両手に持ちきれないほどのゴミを収集しました。
活動を通じて、安全で住み良い環境を維持することなど、一人ひとりに様々な「気づき」もあり、青空の下、気持ちの良い汗を流しました。
ファンケルは、これからも従業員参加型の環境活動と地域貢献を積極的に行ってまいります。
ファンケルグループ従業員による社会貢献活動「もっと何かできるはず基金」は、給与天引き型の寄付活動です。
会員の従業員が寄付先申請書を提出することで、寄付先候補団体が決まり、その後、従業員代表11人の運営委員が審査を行い、寄付団体が決定します。
「もっと何かできるはず基金」では、「公益財団法人 日本骨髄バンク(以下、骨髄バンク)」に寄付したことがきっかけで、若い世代にも、もっと骨髄バンクへの正しい理解をしてもらおうと、昨年度に続き4月18日に行れた2019年度新入社員研修で、骨髄バンク事務局長の小島 勝氏と、池谷 有紗氏をお招きし、講話を行いました。
講話では、まず骨髄バンクの小島氏から、「白血病の現状と課題として、移植は、白血球の型が適合するなどの厳しい条件があるため、一人でも多くの患者の方が1日も早く治療を受け入れられるよう、骨髄バンクへの登録や事業に対する理解」を話され、また池谷氏からは、1人の治療経験者として、「大学在学中に自身が発症した急性リンパ性白血病の壮絶な骨髄移植経験」と、「ドナーの方が、私の手をつかんで私をこの世界に戻してくれ、皆さんに心から感謝している」と、ドナーの方から渡された命のリレーにあらためて感謝と敬意を述べられました。池谷氏は、現在、語り部として活動中です。
従業員の寄付活動「もっと何かできるはず基金」は、ファンケルグループ従業員が働きながら参加できる社会貢献活動として、これからも、世の中の「不」のつく事柄の解消として活動してまいります。
ファンケルグループでは、社会貢献活動として、1988年より60歳以上のシニアが集まる福祉施設や、特別支援学校(高等部)などで「メイク」や「身だしなみ」のセミナーを無料で実施しています。
2019年4月は、身だしなみセミナー1件、視覚障がい者向けメイクセミナー2件、シニアいきいきメイクセミナー※3件、その他2件、合計8件を実施しました。
※「シニアいきいきメイクセミナー」は、神奈川県の「健康支援プログラム」に認定されています。