ファンケルグループでは、12月6日に本社ビルで従業員向けのセミナー~認知症カフェ~「家族の介護の話をしませんか?」を開催しました。
「親の介護」を抱えていたり、やむなく「介護離職」をする従業員が増加していく中、今回のセミナーは、美味しいコーヒーで心も温まりながら、どんな小さな悩みでも発言がしやすいよう、少人数制(10名)で行いました。
講師は、「認知症の人と家族の会」神奈川県支部で、電話相談員として活動されている増田由美子氏です。
国立大学法人の大学で観光産業科学部の非常勤講師や、認知症高齢者の生活支援などを行う「介護職員初任者研修資格研修」および、「認知症ケア指導管理士」などで広く活躍されている方です。
増田氏は、かつてカスタマーサービス分野で長年従事されていましたが、お義母さまの介護のために、2009年に早期退職されました。3年半の介護ののち、看取られたご経験のある講師ならではのひとり一人の悩みに寄り添う貴重なお話を拝聴しました。
セミナー後半には、人事部によるファンケルグループの介護と仕事の両立に対応する「介護関連制度」の説明も行われました。
出席者のアンケートには、「同じ悩みを持つ方々と先生の話を拝聴することができて大変良かった」、「実父の件で具体的なアドバイスをいただけたので、まずはかかりつけ医への面談を進めていきます」などの感想が寄せられました。
セミナー終了後の個別相談タイムでは2人の従業員が相談をさせていただき、のちに増田氏ご本人のアドレスにお礼のメールが届いたと報告をいただきました。
ファンケルグループは、これからもワークライフバランスに注力し、働きやすい職場作りを目指します。
ファンケルでは、社内の「CO2削減」に努めておりますが、従業員の「家庭」の「CO2削減」にも着目しています。従業員の「家庭」の「CO2削減」として、家庭でのエコ活動を応援する「家庭でエコプログラム」*を2008年より実施しています。
*「家庭でエコプログラム」のしくみは、1年に2回(4月~9月・10月~3月)電気・ガス・水道の3つの合計金額が、「総務省統計局公表(世帯別・人数別の光熱費)」の数字から、全国平均より-5%を削減できた従業員に、家族人数分の「報奨金(商品券)」を手渡ししています。
23回目となる2019年4月~9月の実施では、達成者は327人となりました。
従業員からは、「子どもたちへの環境教育に役立っている」「家族全員で取り組んで、褒賞金でエコ家電を購入している」など家族を巻き込みながら、楽しんで取り組んでいる声が多く寄せられています。
また、2019年度は「家庭でエコプログラム」が「第7回 グッドライフアワード 実行委員会特別賞 環境社会イノベーション賞」を受賞いたしました。企業のユニークな取り組みとしても注目され、他団体様からのお問い合わせも多くいただき、水平展開に繋げています。
今後も従業員が楽しみながら参加できる環境施策を積極的に展開してまいります。
12月13日、ファンケル飯島事業所(横浜市栄区)で1987年より交流を図っている地元の「社会福祉法人 訪問の家(日本初の、重度重複の障がいを持つ方の通所施設)」との「お食事会」を開催しました。 「訪問の家」からは、通所者や職員、ご家族の皆さん41人をお迎えしました。
今年はテーマを、「祝い “令和”初のお食事会 ~これまでも、これからも~」と題し、時代を超えて交流をはぐくむ「訪問の家」と「ファンケル」をお祝いする会となりました。
会場は、「令和」の名前の由来にちなみ、たくさんのお花飾りで彩られました。壁面には、全国の事業所や店舗から贈られたクリスマスカード全407枚を飾りました。クリスマスカードには、従業員の1人1人の笑顔の写真が貼られ、当日会場に来ることができない従業員も、「訪問の家」の方々のおもてなしをいたしました。
食事を囲んで共に歓談を楽しんだほか、ファンケルからは、メイクのサービスや、従業員によるアイドルさながらのパフォーマンスを披露し、訪問の家からは、事業所ごとに日頃の活動を紹介していただくなど、会場は大いに盛り上がりました。
これからも、ファンケルは、「訪問の家」との交流を続け、地域でともに助け合う社会づくりに貢献してまいります。
健やかな心身の育成と社会貢献の目的で2010年より開催している「ファンケル キッズベースボール」は、12月7日沖縄セルラーパーク那覇で、本年度3回目の野球教室を行い県内29の少年野球チームから496人の子ども達が参加しました。
講師陣に原辰徳さん(現読売巨人軍監督)、高橋由伸さん(前読売巨人軍監督)のほか、プロ野球選手総勢9人を迎え、ルールやマナーのほか、野球の基礎や技術を直接指導。参加者にとって思い出に残る貴重な大会になりました。
また会場では、使用しなくなった野球用具の回収も行いました。集まった90点の回収用具は、国際協力機構(JICA)などを通じ、用具の不足に悩んでいる国や地域へ寄贈しています。
「ファンケル キッズベースボール」は全国各地で開催し、10周年を迎えました。開催時には、関係者ならびに保護者の皆様に多大なるご協力をいただいています。来年も、地域との交流を深めて全国で実施する予定です。
首里城の復興へ向けた支援金として300万円(従業員からの寄付を含む※)を寄付し、ファンケル名誉相談役ファウンダーの池森賢二から、那覇市長の城間幹子さんへ目録を贈呈しました。
※支援金は、グループ従業員が広く社会貢献活動を行うことを目的に積み立てている「もっと何かできるはず 基金」から 30 万円と、当社グループから 170 万円、当社の池森賢二から 100 万円の合計 300 万円を沖縄県 那覇市に寄付しました。
※10月14日ファンケル&PGAチャリティーin愛媛県松山市を昨年の西日本豪雨で被災した地域のファミリーを対象に開催しました。
ファンケルグループでは、社会貢献活動として、1988年より60歳以上のシニアが集まる福祉施設や、特別支援学校(高等部)などで「メイク」や「身だしなみ」のセミナーを無料で実施しています。
2019年12月は、身だしなみセミナー11件、聴覚障がいメイクセミナー1件、シニアいきいきメイクセミナー※1件、A×F Beautiful Smile 1件、その他2件 合計16件を実施しました。
※「シニアいきいきメイクセミナー」は、神奈川県の「健康支援プログラム」に認定されています。
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ファンケルセミナーは1988年から継続しておりますが、これまでの活動が評価され、12月26日に、内閣府より「令和元年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」において「内閣府特命担当大臣奨励賞」をいただきました。今後も、ハンディキャップを持つ方々の社会進出のお手伝いを継続してまいります。
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