更年期に関する意識調査

対象:更年期症状を有する40代~50代の女性400人と
その世代の女性と同居の10代~50代男女600人計1,000人(2024年9月実査)

更年期に悩む女性の9割が、更年期について誰かに相談したいと回答。その反面、話すことに抵抗を感じているという本音も見えました。
また、同時に行った家族など周囲の方への調査では、更年期について話すことに抵抗を感じていないというギャップがあることも判明。
この結果から、家族や周囲の人が更年期について理解を深め相談しやすい環境を整えていくことが、更年期で悩む人の支えに繋がるとファンケルは考えています。

01 更年期によって日常生活に支障を

感じている人は約8割

更年期でつらいと感じることは、「いつまで続くのか」や「理解されにくい」といった出口が見えない不安や、世の中の更年期に対する認識の低さにより、「理解されにくい」という状況。

Q.更年期によって、日々の生活に支
障を感じることがありますか

円グラフ とてもある:14%、ある:25.3%、どちらかといえばある:38.5%、ない:22.3%
支障を感じる:78%(サンプル数=400)
グラフの凡例

Q.更年期を通して、辛いと感じる事
は何ですか。(複数回答)
更年期によって日常生活に支障を感じる女性
(n=311)

11項目
棒グラフ いつまで続くのか不安に感じる:47.3%;体だけでなく、心の不調もあることが理解されにくい:34.1%;今までできたことが出来なくなった:31.8%;周囲に怠けていると思われる:15.1%;自分だけかも知れないと不安に感じる:14.8%;相談できる人が周囲にいない:11.9%;仕事へ支障がでた:11.6%;周囲に迷惑をかけた:11.3%;人間関係に影響がでた:9.0%;そのほか:0.6%;特にない:15.4%。

更年期の症状としては、「疲れやすさ」を感じる人が7割以上。
イライラやホットフラッシュ、肩こり、倦怠感、頭痛なども多くの人が感じている。

Q.ご自身の更年期症状に当てはまる
ものを全て選択してください。

(n=311)

21項目
棒グラフ 疲れやすさ:64.3%;肩こり:44.8%;ホットフラッシュ:43.8%;イライラ:43.0%;頭痛:39.3%;倦怠感:38.0%;気分の落ち込む:36.8%;ほてり:35.8%;不眠:33.8%;腰や背中の痛み:29.0%;情緒不安定:28.5;冷え:28.5%;髪や肌の乾燥:27.8%;めまい:27.5%...など

02 約9割の女性が更年期の悩みを

談したいと思っている

特に、家族や身近な存在の人に相談したいと思っている人は3人に1人以上。

Q.更年期について相談したい相手は
誰ですか。(複数回答)

9項目
棒グラフ 夫/パートナー:40.8%;友人:36.3%;医療関係者:28.6%;子供:20.6%;職場などの同僚:19.3%;親:15.8%;兄弟姉妹:8.4%;その他:2.3%;誰にもしたくない:10.6% 「誰にも相談したくない」が割、約9割が誰かに相談したいと思っている
「誰にも相談したくない」が割、約9割が誰かに相談したいと思っている

03 一方で約6割の女性が周囲に
相談
することに
抵抗を感じている

理由は、「風邪やコロナ等と違い、症状の理解を得にくいから」「年をとったと思われたくないから」の声が。

Q.更年期について周囲の人に話した
り相談をすることに
ためらいや抵
抗を感じますか。

円グラフ 感じる:13.8%;やや感じる:42.8%;あまり感じない:31.5%;全く感じない:11.9%
グラフの凡例

ためらいや抵抗を感じる理由

48歳女性:更年期症状を経験した人でないと理解できないと思う 43歳女性:個人差があり、なかなか理解されにくい 49歳女性:人によって症状が様々だし、年をとったと思われたくないから 42歳女性:経験してないことを言われても困るのではないかと不安に感じる 54歳女性:風邪やコロナ等と違い、症状の理解が得にくいから 46歳女性:年齢の高い人が悩みを持っているイメージ

04 家族の大半は「更年期に
寄り添
いたい」と思っている

同居する家族においては、妻や母親と更年期について話すことに抵抗を感じている人はわずか3割。当事者と比較して、更年期について話すことへの抵抗感に大きな差があることが判明。さらに、当事者が悩んでいたら約8割がサポートしたいと回答。力になりたいという気持ちが現れる結果に。

Q.パートナーもしくは母親と、更年
期について話
すことに抵抗を感じ
ますか。

円グラフ 感じる:9.0%;やや感じる:22.8%;あまり感じない:40.1%;全く感じない:28.1%
グラフの凡例

抵抗を感じる理由

55歳男性(夫/パートナー):できれば触れられたくないのではと感じる 16歳女性(こども):歳による影響の話をこちらから持ち出しづらい 53歳男性(夫/パートナー):話をすることで余計なプレッシャーを与えてしまう 18歳女性(こども):「更年期=年をとった」と年齢を感じさせてしまう 57歳男性(夫/パートナー):更年期は「老化」に関連する イメージがあるため話しづらい 17歳男性(こども):なんとなくセンシティブな内容に思える

Q.もし妻/パートナーもしくは母親が
更年期で悩ん
でいたらサポートし
たいと思いますか。

円グラフ とてもそう思う:18.9%;そう思う:36.9%;ややそう思う:27.4%;あまり思わない:9.2%;全く思わない:7.6%
グラフの凡例

ただ、サポートしたい気持ちがあっても、行動に移せてない人もいるのが実態。
その理由は、サポートの仕方がわからないが最も多い回答。

Q.妻/パートナーもしくは母親に対し
て、更年期の不調を気遣い、

サポ
ートしたことがない理由を教えて
ください。
妻もしくは母親が更年期だと知っているが具体的なサポートしたことがない男女(n=95)

5項目
棒グラフ サポートの仕方がわからない:43.2%;サポートを求められていない:40.0%;何て声をかければいいかわからない:26.3%;何となく恥ずかしい:12.6%;その他:1.1%

05 更年期への理解が支えになる

更年期症状を有する女性のうち9割以上が、更年期への理解が広がることで自身の支えになると回答。
また、同居する家族おいては、サポートの仕方がわからない人もいますが、嬉しかった気遣い・サポートは下記。

Q.世の中に更年期への理解が広がる
ことは、
更年期に悩む人の支えに
なると思いますか。

円グラフ とてもそう思う:37.5%;そう思う:39.0%;ややそう思う:18,8%;あまり思わない:3.3%;全く思わない:1.5%
グラフの凡例

更年期による不調の際、
嬉しかった
周囲の人からの気遣い・サポート

52歳女性:つらい時に無理して家事を頑張らなくてもいいと楽させてもらった 43歳女性:共感してもらえたこと。自分1人じゃないことが分かっただけで嬉しい 48歳女性:関節が痛いのを知って、子どもが重いものを持ってくれた 52歳女性:同年代の友人と症状を話し、わかり合えて気分がリフレッシュできた 47歳女性:ネットでいろいろ調べてくれた 48歳女性:職場の同僚に相談した時に自分も同じ症状があるといわれその後、お互いに調子はどうか話をするようになった

産婦人科医専門医
高尾先生のコメント

不調を溜め込んでいる女性に、
寄り添う言葉を。

女性のからだが次のライフステージに進むために心身にさまざまな変化が起こる可能性がある、更年期。
実際に来院される女性の中にも、いつもの自分でいられないという不安や、理由がわからないからだの不調に苦しみながらも、これまで誰にも相談できなかった方が多くいらっしゃいます。たくさんの変化が起こる更年期だからこそ、心身ともに無理なく過ごせるような環境づくりが大切です。
周りのひとが更年期を理解しようとするだけでも、不安や負担は和らぐものです。
更年期について、当事者はもちろん、家族や友人、職場の方などにも、正しい知識を知っていただきたいです。

高尾 美穂先生の写真
高尾 美穂先生(産婦人科専門医)
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