更年期に関する夫婦の調査

対象:更年期症状を実感している40から50代女性とその夫
計100人/夫婦50組 (2025年8月実査)

2024年に実施した更年期に関する意識調査では、更年期の悩みを持つ女性が一番理解してもらいたい相手は「夫」であることが分かりました。そこで今回は、更年期と夫婦の関係性に焦点を当て、更年期症状を有する40〜50代女性とその夫の計100人を対象に、「更年期に関する夫婦間の会話実態」を調査。
「どうせ理解されにくい」という想いから更年期について話題にしてこなかった夫婦が多い一方、実際に夫婦で会話をすることで更年期への理解度が高まり、悩みの改善に繋がることが明らかになりました。

■調査形式

更年期症状を実感している40~50代の女性50人とその夫50人の計100人の夫婦を対象に、更年期について夫婦で会話をする前と後で、気持ちや考え方にどのような変化があるかをアンケートで調査。

夫婦50組を調査会場に呼び妻・夫それぞれにアンケート

主な質問内容

普段の会話時間・内容 更年期についてのパートナーの理解状況、更年期について会話したことがあるか etc...

夫婦ふたりで更年期について15分~20分ほど会話

主な会話内容

更年期の症状があること、症状の内容、互いにどんな対応ができるか etc...

夫婦ふたりで更年期について15分~20分ほど会話

会話後に再度アンケート

主な質問内容

・更年期について、夫婦で「話せてよかった」と思いましたか?

・もっと早く更年期について夫婦で話していればよかったと感じましたか。etc...

会話後に再度アンケート

01 更年期世代の夫婦の65%が、
平日の会話は1時間未満。

更年期世代の夫婦100人に「夫婦の平日の会話時間」について聞いたところ、65%が「1時間未満」と回答しました。

Q.夫婦の平日の会話時間は、
1日あたりどれくらいですか。

円グラフ とてもある:14%、ある:25.3%、どちらかといえばある:38.5%、ない:22.3%
支障を感じる:78%(サンプル数=400)
グラフの凡例

Q.普段、夫婦の会話で話すことが
多い内容を教えてください。
(最大3つまで選択)

11項目
棒グラフ いつまで続くのか不安に感じる:47.3%;体だけでなく、心の不調もあることが理解されにくい:34.1%;今までできたことが出来なくなった:31.8%;周囲に怠けていると思われる:15.1%;自分だけかも知れないと不安に感じる:14.8%;相談できる人が周囲にいない:11.9%;仕事へ支障がでた:11.6%;周囲に迷惑をかけた:11.3%;人間関係に影響がでた:9.0%;そのほか:0.6%;特にない:15.4%。
グラフの凡例

「普段夫婦で話すことが多い内容」では、「子どものこと」が男女ともに50%と最も多いという結果に。
男女別に見ると、女性は「体調や健康のこと」50%と最も多かった一方で、男性は38%にとどまりました。
さらに男性は「子どものこと」に次いで多いのが「週末の予定」や「趣味・娯楽」といった日常の段取りや娯楽に関心が集まっており、健康に対する意識の差が浮き彫りになりました。こうした会話の内容・関心の相違が、更年期の話題を遠ざける要因になっていると考えられます。

02 「夫婦で本当は話したいこと」には男女間でギャップがある。

Q.夫婦の会話で本当はもっと話した
いことはなんですか?

54歳 妻:更年期の不調や検診について話したい 59歳 夫:趣味のサッカーの話をしたい 50歳 妻:自分の体調、両親の介護、自分達の老後のこと 54歳 夫:今後の生活資金計画について話したい 42歳 妻:健康管理。お互いの体調をよりよく するための話がしたい 48歳 夫:週末や休暇の過ごし方について

「夫婦の会話で本当はもっと話したいこと」について女性の自由回答を見ると、「お互いの健康面について」「自分の体調について」といった声が多く寄せられ、50人中15人と約30%以上が「自身や夫の体調についてもっと話したい」と答えています。
一方で、男性は「将来・老後のこと」「趣味・旅行のこと」という声が多く、50人中13人と約30%近くが将来のことを話したいと答えています。

03 会話をすることで、夫婦ともに
更年期への理解度が大きく
改善
する。

更年期についての会話前のアンケートで、「夫に自分の更年期症状を理解してもらえているか」を女性に聞いたところ、「理解してくれている」と回答したのは44%と半分以下。
また男性に「妻の更年期症状を理解できているか」を聞いたところ、「理解している」と回答したのは26%で、4人に1人でした。

妻の回答 妻の回答

Q.更年期に関する不調や悩みについ
て、
どの程度理解してくれている
と感じ
ますか?

【会話前】

円グラフ 感じる:13.8%;やや感じる:42.8%;あまり感じない:31.5%;全く感じない:11.9%
グラフの凡例
矢印

Q.更年期に関する不調や悩みについ
て、
会話をすることでパートナー
にどの
程度理解してもらえたと感
じますか。

【会話後】

円グラフ 感じる:13.8%;やや感じる:42.8%;あまり感じない:31.5%;全く感じない:11.9%
グラフの凡例
夫の回答 夫の回答

Q.更年期に関する不調や悩みについ
て、
あなたはどの程度理解している
思いますか。

【会話前】

円グラフ 感じる:13.8%;やや感じる:42.8%;あまり感じない:31.5%;全く感じない:11.9%
グラフの凡例
矢印

Q.更年期に関する不調や悩みについ
て、
会話をすることでどの程度
解できた

と感じますか。

【会話後】

円グラフ 感じる:13.8%;やや感じる:42.8%;あまり感じない:31.5%;全く感じない:11.9%
グラフの凡例

しかし、更年期について夫婦で会話をした後のアンケートでは、女性の100%が「理解してもらえた」、男性の96%が「理解できた」と回答。会話前には「理解されていない」「理解していない」と答える人が多数を占めていましたが、会話を通して理解度が大きく改善することが示されました。

04 約7割の女性が、更年期の話題
について「話しにくい」と感じ

ている。

「夫婦で体調や健康のこと」をよく話すと女性全員が回答している一方で、「更年期や健康の話題について“話しにくさ”を感じたことはあるか」と聞いたところ、「ある/ときどきある」と回答した女性は74%にのぼりました。日常的な健康や体調の話題は夫婦間で交わされているにも関わらず、更年期となると一歩踏み込んで話しにくいと感じている様子がうかがえます。

Q.夫婦の会話の中で、更年期や健康
の話題について

“話しにくさ”を感
じたことはありますか。

円グラフ 感じる:9.0%;やや感じる:22.8%;あまり感じない:40.1%;全く感じない:28.1%
グラフの凡例

Q.更年期や健康の話題について

話し
にくいと感じるのは、なぜだと思
いますか。

55歳男性(夫/パートナー):できれば触れられたくないのではと感じる 16歳女性(こども):歳による影響の話をこちらから持ち出しづらい 53歳男性(夫/パートナー):話をすることで余計なプレッシャーを与えてしまう 18歳女性(こども):「更年期=年をとった」と年齢を感じさせてしまう

理由としては、「女性特有の症状の問題だという認識があり、男性には理解度が低いだろうと思い、話しにくい。」「理解されないと思っているので、そもそも話しても仕方ないと感じている。」といった“理解されない”と思っている意見が多く見られました。

05 会話した後、99%の夫婦が「更
年期について話せてよかっ
た」
と回答。

更年期について夫婦で会話を行った後、「夫婦で話せてよかったと思うか」という質問に対して、全体の99%が「話せてよかったと」と回答しました。多くの夫婦にとって、これまで深く話すことのなかった話題に向き合い会話することが、大きな安心感につながったことが分かります。

Q.更年期について夫婦で「話せてよ
かった」と思いましたか。

円グラフ とてもそう思う:37.5%;そう思う:39.0%;ややそう思う:18,8%;あまり思わない:3.3%;全く思わない:1.5%
グラフの凡例

Q.会話後の感じたこととして、当て
はまることをすべて選んでくださ
い。 (複数回答)

5項目
棒グラフ サポートの仕方がわからない:43.2%;サポートを求められていない:40.0%;何て声をかければいいかわからない:26.3%;何となく恥ずかしい:12.6%;その他:1.1%
グラフの凡例

「会話後に感じたこと(複数回答)」として、女性の68%が「気持ちが軽くなった」、64%が「相手をより理解できた」と回答し、会話によって心理的な負担が和らぎ、関係性も前向きに変化していることが明らかになりました。男性側でも「相手をより理解できた」88%、「心理的な距離が縮まった」42%と、会話することによって妻をより身近に感じるといった変化が読み取れます。

06 更年期に関する会話は、夫婦の
前向きな関係性の構築に繋が
る。

さらに「もっと早く更年期について夫婦で話していればよかった」と感じた人は全体の81%にのぼり、95%が「今後も更年期について会話を続けたい」と回答。この結果から、会話は更年期に関する理解を深めるだけでなく、安心感を得て前向きな関係を築くための重要なきっかけになることが示されました。

Q.更年期について“もっと早く”更年
期について

夫婦で話していればよ
かったと感じましたか。

円グラフ とてもそう思う:37.5%;そう思う:39.0%;ややそう思う:18,8%;あまり思わない:3.3%;全く思わない:1.5%
グラフの凡例

Q.今後も更年期について夫婦で会話
したいと思いますか。

円グラフ とてもそう思う:37.5%;そう思う:39.0%;ややそう思う:18,8%;あまり思わない:3.3%;全く思わない:1.5%
グラフの凡例

今回の調査を通じて、実は“会話”というシンプルなアクションによって、相手への理解が深まり、心理的な負担が軽くなり、夫婦の関係性もより前向きに変化していくことがわかりました。
これは更年期に限らず、人生のさまざまな転機や困難においても通じる、パートナーシップの本質的な力になると考えています。

■調査形式

更年期症状を実感している40~50代の女性50人とその夫50人の計100人の夫婦を対象に、更年期について夫婦で会話をする前と後で、気持ちや考え方にどのような変化があるかをアンケートで調査。

夫婦50組を調査会場に呼び妻・夫それぞれにアンケート

主な質問内容

普段の会話時間・内容 更年期についてのパートナーの理解状況、更年期について会話したことがあるか etc...

夫婦ふたりで更年期について15分~20分ほど会話

主な質問内容

更年期の症状があること、症状の内容、互いにどんな対応ができるか etc...

夫婦ふたりで更年期について15分~20分ほど会話

会話後に再度アンケート

主な質問内容

“更年期”って、ふたりの会話に出たことあった?

更年期についてお互い話してみて、いま、パートナーに伝えたい言葉は? etc...

会話後に再度アンケート
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更年期に関する女性の意識調査

更年期症状を持つ女性が、
どんなところに辛さを感じているか・
何が支えになるのかを調査しました。

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