ファンケルレポート 2020
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経営方針発表会ファンケル店舗の視察月間最高売上達成記念のケーキ贈呈2020年度の事業戦略2020年度は「思い定め、志高く」事業に取り組むことを目指します。「周りをよく見る。そしてよく聞く」、「自分たちで考え、自分たちで行動する」ことを心がけていきます。戦後最大ともいわれる危機下にある現在、逆境をチャンスと捉え、新しい手を打っていかねばなりません。まさに「ALL–FANCL, ONE–FANCL」の実力が問われていると感じます。具体的には、通販チャネルを持つことを活かし、これまで店舗のご利用が中心だったお客様に対して、可能な限りネット通販をご利用いただくようご案内し、売上を下支えするとともに、通販を体験いただく絶好の機会として相互利用のお客様を増やしていきます。さらに化粧品では百貨店やドラッグストアチェーンなどの小売直営のECサイトへの卸販売の開始、大手ドラッグストアやコンビニ向け専用品・PBを積極的に展開していきます。健康食品においては、生活習慣対策サプリ、免疫対策サプリの強化に加え、新たなインバウンド需要の掘り起こしにつながる製品の展開を図ります。さらに海外の越境ECを通じた化粧品ブランド「AND MIRAI」やビューティサプリメントなどの販売も開始します。こうした新たな取り組みにより、連結売上高、営業利益ともに前年を上回ることを目指します。さらに中期経営計画の数値目標である売上高1,400億円、営業利益180億円についても、新型コロナウイルスの影響を注視しつつ、可能な限り目標に近づけたいと考えています。中長期的な取り組みこれからのファンケルは、海外事業を成長ドライバーに据え、特に中国サプリメント事業の積極展開に取り組みます。すでに中国国際医薬衛生有限公司(以下、国薬国際)とのパートナーシップによる越境ECでのサプリメント販売は一定の成果をあげていますが、2020年中にはビタミン、ミネラルなどのサプリメントの保健食品としての販売許認可を中国政府より取得し、体験型ショップや免税店で展開していきます。インバウンドのお客様からファンケルのサプリメントは非常に高い評価を得ており、今後、中国国内のEコマースやドラッグストアなどのリアル店舗での販売が大きな成長機会になると期待しています。また現在、新型コロナウイルスの影響により需要は一時的に落ち込んでいますが、将来的な需要拡大を見据え、必要な投資は確実に実行していきます。2020年3月には千葉工場の隣接地にて「マイルドクレンジング オイル」の専用工場が稼働を開始しました。これにより、同製品の生産力が飛躍的に向上するとともに、既存工場では今後の需要増加にも対応できる生産余力を創出できました。さらに中国をはじめとする展開地域のサプリメントの需要伸長を見据え、静岡県三島市にサプリメントの工場を建設中で、2021年3月に稼働を開始するほか、2021年6月には大阪府門真市に新西日本物流センターを新設します。いずれの施設でも、将来の人手不足などを踏まえ、自動化・省力化のための積極的な設備投資を行っていきます。22

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