ファンケルレポート 2020
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コロナ禍で生まれた、新たな社会の「不」に立ち向かうファンケルグループは新型コロナウイルス感染症拡大の初期段階で「危機管理委員会」を発足させ、スピード感をもって従業員の健康と安全の確保、社会問題の解決や支援を進めました。今後も変化を捉え、社会の「不」の解消を目指していきます。従業員の健康と安全の確保コールセンター分散化、電話窓口従業員へ特別慰労手当を支給外出自粛や直営店舗の休業により、通信販売の売上が伸びることが見込まれ、通信販売のコールセンターを増設、2拠点4フロアに分散しました。従来は約200名が1ヵ所で業務を行っていましたが、分散化により1フロアの人数を減らし、感染予防対策も進めました。また、相談業務は個人情報保護や専門的知識による対応が必要なため、自宅でのテレワークが困難な状況の中、お客様対応を続けている電話窓口の従業員163名に対し、感謝の気持ちを込め4月11日~6月30日まで、月額およそ15,000円(勤務時間により変動)の「特別慰労手当」を支給しました。直営店舗従業員100%休業補償、スキル向上も支援政府の緊急事態宣言を受け直営店舗の休業が相次ぐ中、全国の休業しているファンケルとアテニアの直営店舗の従業員約1,800名に対して、100%の休業補償を実施。さらに、営業再開後のサービスレベル向上のため、直営店舗の従業員に対し、製品等の知識を強化する学習ツールを提供し、スキル向上にも取り組みました。在宅勤務の強化と、光熱費・通信費の補助2月から在宅勤務や有給休暇の取得を推奨。4月7日の緊急事態宣言後、さらに在宅勤務を強化するため、2交代制の在宅勤務のシフトを組むなど、オフィスにおける人との接触を7割以上削減しました。一方で、在宅勤務は、光熱費や通信費等が通常よりもかかることから、グループ従業員約2,500名に、補助として月額一律2,000円を支給しました。在宅勤務を可能にするIT環境の整備、心をつなぐ社内広報コロナ禍以前より、マイクロソフトのTeamsを導入しIT環境の整備に努めていたことで、在宅勤務への移行をスムーズに行うことができました。人事部は、来年度の新卒採用で初のWeb面接を実施。研修部門のファンケル大学は新入社員研修をリモートワークで行うなど、各部門がTeamsを活用した新たな取り組みに挑戦しました。また、社内広報として各部門の現状を伝える「ネットワークトピックス」を毎日発信し、従業員の心をつなぐ情報発信に努めました。本社内に新設したコールセンターのフロアオンラインの社内研修在宅勤務を強化❶ コールセンター拠点の分割❷ 社会的距離を保持した座席配置❸ フロア換気の徹底❹ 手洗い、消毒の徹底❺ マスクの配布とマスク着用徹底❻ 出勤前検温直営店舗スタッフの休業補償100%電話窓口の感染防止対策31

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