ファンケルレポート 2020
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設備投資額当期は、総額で11,208百万円(無形固定資産を含む)の設備投資を実施しました。セグメント別では、すべての事業の共通事項として関西物流センターの新設および新規出店・既存店舗のリニューアルを実施しました。化粧品関連事業では、「マイルドクレンジング オイル」専用工場の新設に関する投資を実施しました。栄養補助食品関連事業では、サプリメント工場の新設に関する投資を実施しました。セグメント別の金額では、化粧品関連事業5,664百万円、栄養補助食品関連事業5,098百万円、その他関連事業214百万円、その他231百万円となりました。なお、重要な設備の除却・売却等はありません。財政状態およびキャッシュ・フロー資産は、前期末に比べて14,171百万円増加し、94,478百万円となりました。この要因は、流動資産の増加6,607百万円および固定資産の増加7,563百万円であります。流動資産の増加の主な要因は、現金及び預金の増加9,355百万円、受取手形及び売掛金の減少3,465百万円であります。固定資産の増加の主な要因は、有形固定資産の増加7,798百万円であります。負債は、前期末に比べて7,949百万円増加し、27,339百万円となりました。この要因は、流動負債の減少2,216百万円と固定負債の増加10,165百万円であります。流動負債の減少の主な要因は、未払法人税等の減少1,212百万円および未払金の減少993百万円であります。固定負債の増加の主な要因は、転換社債型新株予約権付社債の増加10,200百万円であります。純資産は、前期末に比べて6,221百万円増加し、67,138百万円となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益計上による利益剰余金の増加9,985百万円と、配当金の支払いによる利益剰余金の減少3,840百万円であります。この結果、自己資本比率は前期末から4.4ポイント低下し、70.4%となりました。当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。) は27,991百万円となり、前期末より9,355百万円増加しました。当期の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果得られた資金は14,380百万円(前期は8,731百万円の収入)となりました。この内訳の主なものは、税金等調整前当期純利益14,187百万円、売上債権の増減額3,462百万円および減価償却費3,307百万円などによる増加と、法人税等の支払額5,077百万円などによる減少であります。投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果使用した資金は11,309百万円(前期は3,160百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、有形固定資産の取得による支出10,533百万円および無形固定資産の取得による支出699百万円などによる減少であります。財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果得られた資金は6,292百万円(前期は23,559百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、転換社債型新株予約権付社債の発行による収入10,205百万円などによる増加と、配当金の支払額3,834百万円などによる減少であります。当期の営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリーキャッシュ・フローは、3,071百万円のプラスになりました。当社の資金需要の主なものは、製品製造のための原材料の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。営業費用の主なものは広告宣伝費等のマーケティング費用であり、品質向上のための研究開発費の大部分は費用として計上しています。また、設備投資の資金調達のため、2019年4月に2024年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債を発行しました。また、2019年8月にキリンホールディングス株式会社(以下「キリン」という。)と資本業務提携契約を締結したことに伴い、キリンR&D部門と共同研究プロジェクトを開始しました。これまで両社がそれぞれ進めてきた研究領域について、それぞれ技術共有した上で、さらなる研究成果を目指して化粧品素材開発、脳機能研究および腸内環境研究など多くの研究領域で共同プロジェクトを進めています。設備投資額(億円)2015年度2016年度2017年度2018年度2019年度0120206040100803740112412850

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