ファンケルレポート 2021
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トップメッセージ持続可能な社会の実現に向けてサステナブル宣言「未来を希望に」当社は2018年6月に「ファンケルグループ サステナブル宣言」を策定し、持続可能な開発目標(SDGs)と足並みをそろえ、持続可能な社会の実現に貢献していく意思を表明しました。その後、全社でその価値観を共有し、事業活動への反映を図ってきました。ただ、宣言発表から2年がすぎ、社会課題や、地球の環境問題はますます深刻さを増し、世界の持続可能性に貢献するための企業の責任もより重くなってきました。こうした状況をふまえ、2020年3月に社長直轄の組織としてSDGs推進室を設置し、約1年かけて、ファンケルグループの重点課題の整理、見直しを行いました。そしてこの度、「VISION2030」の達成を見据え、ファンケルグループの持続的な成長と、持続可能な社会の実現への貢献を目指し、新しい重点テーマとして「環境」、「健やかな暮らし」、「地域社会と従業員」の3つを設定しました。それぞれのテーマに対して具体的な目標を設定し、アクションにつなげていきます。新たな重点テーマの策定と取り組み内容特に、「環境」については、地球規模での気候変動や海洋プラスチックの問題など待ったなしの状況となっています。当社グループにおいても、2023年度までに認証パーム油100%、2030年度までに4Rに基づくサステナブルパッケージ100%、2050年度までにCO2排出量ゼロと具体的な定量目標を定め、SDGs推進室と各事業部が密に連携し、目標達成を目指しています。また、「地域社会と従業員」については、女性と若手社員のさらなる活躍を推進します。2021年3月末現在、当社は正社員の63.5%が女性、管理職は46.5%と他社と比較しても、女性が活躍しています。ただし、女性役員はまだまだ足りないので、部課長クラスの管理職の女性にキャリアアップへの意欲を持ってもらうよう意識改革を行っていきます。さらに、5年先10年先を見据え、若手社員も経営の中枢を担えるよう積極的な登用を進めていきます。それに加え、障がい者の雇用と自立の支援も重要なテーマです。2021年3月末で当社は第11回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞にて、「厚生労働大臣賞」を受賞いたしました。「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞とは、「人を大切にする経営学会®」などが主催となり、人を大切にし、人の幸せを実現する行動を継続して実践する企業のうち、その取り組みが特に優良な企業を表彰する制度です。「厚生労働大臣賞」は、障がい者・高齢者・女性などの活躍推進や長時間労働の削減などの総合的な雇用管理に関して優れた活動を実践した企業に贈られます。当社は創業以来、人を大切にする経営を実践していること、正規雇用率や女性管理職比率、年次有給休暇取得率が高いこと、65歳以上の社員を継続雇第11回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞「厚生労働大臣賞」を受賞Topics用する「アクティブシニア社員」制度が活用されていることなどが評価されました。右:人を大切にする経営学会®会長 坂本光司氏具体的な取り組みについてはP36をご覧ください。12

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