ファンケルレポート 2021
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定め、それに合わせたスター製品の定期的なリニューアルおよび新製品の投入を進めます。この中でも特に、販売が好調な「内脂サポート」をはじめとした生活習慣病対策サプリメントを成長ドライバーとし、40~50代をメインターゲットにして、積極的な広告投資を行います。さらに、市場規模が大きく、コロナ禍においてフォーカスされている疲労に対応した機能性表示食品を展開し、主力製品へと育成していきます。「パーソナル対応」では、2020年2月に販売をスタートした「パーソナルワン」の展開が主軸となります。コロナの影響も重なり、自分の健康状態が気になる人は増加していますが、個々人の体質や生活習慣によって、摂取すべき栄養素は異なります。そこで必要になってくることは、お客様の健康状態の「見える化」です。当社では、独自の尿検査技術を進化させ、不足している栄養素をさらに詳細に分析できる技術を深耕しました。この「見える化技術」を進化させるとともに、幅広い悩みに対応できる豊富な製品ラインアップを強化していくことで、事業の柱に育成します。「BtoBビジネス」は、食品メーカーとの協業により、「おいしさと健康価値」を兼ね備えたコラボ食品を開発し、ファンケルブランドの浸透とサプリメントの潜在的なユーザーの開拓に取り組みます。こちらの施策は、すでに期待以上の成果がでており、今後もキリングループや大手食品メーカーと共同で製品開発を進め、新たなユーザーの獲得を目指します。最後に当社は、2030年度までに日本人の健康食品(サプリメント)使用率を現在の3割から5割まで高め、健康寿命の延伸と医療費の削減に貢献することをビジョンに掲げています。人生において、誰しもがやりたいこと、叶えたいことがあると思いますが、その土台として、健康な体が不可欠となります。つまり、長く元気で健康でいられることは、多くの人の希望であり、そのための製品・サービスを提供し続けることが当社の使命だと考えています。そしてそれはサプリメントをつくる「モノづくり」だけではなく、健康維持・増進のためのサービス、「コトづくり」にまで視野を広げる必要があります。最終的な目標であるお客様の健康寿命の延伸のために、お客様が取り組みやすい健康に向けたアクションとは何かを考え、それに最も適したビジネスモデルへ変革を進めます。そのチャレンジを続けることが、お客様お一人おひとりのいきいきとした毎日の実現と、健康食品事業のさらなる飛躍につながっていくと確信しています。社会背景から生まれたニーズに対応した製品展開カテゴリ方針代表的な製品長く健康に働くニーズ● 生活習慣病対策、コロナ禍の新たなニーズに応える機能性表示食品の発売「内脂サポート」、「血圧サポート」NEW キリン素材を活かしたサプリメント女性特有のニーズ● ダイエット市場No.1の維持・拡大● ビューティサプリの強化「カロリミット®」シリーズ「ディープチャージ コラーゲン」高齢者の健康ニーズ● 製品ラインアップの拡充「えんきん」(2021年4月リニューアル)「楽ひざ」栄養対策ニーズ● 年齢・体質・悩み別に 製品をラインアップ基本栄養サプリ「年代別サプリメント」免疫対策ニーズ● 製品ラインアップの拡充NEW 「免疫サポート」(2021年ラインアップ拡充)パーソナルワン売上高(億円)2015年度2016年度2017年度2018年度2019年度2020年度2023年度(計画)5004002001003000※ 2021年度から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用。2015~2020年度の売上高は、同基準を適用した場合の試算値。BtoBビジネス260293327399399378CAGR+6.8%栄養補助食品関連事業チャネル別売上高卸販売他30.7%店舗販売16.2%2020年度通信販売44.8%海外8.3%17

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