ファンケルレポート 2021
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第3期中期経営計画「前進2023」の事業戦略「前進2023」では、中国サプリメント事業は越境ECと一般貿易販売を両輪で伸長させる計画です。現在、越境ECでの購入層は、20~30代の女性が多く、これらのコアターゲットには引き続き「年代別サプリメント」の訴求と、さらなるブランド価値向上に取り組みます。加えて、その女性のお客様の家族をサブターゲットに、若年層にはビューティサプリメントを、そして中高年層には生活習慣病対策サプリメントを訴求し、売上拡大を図ります。一般貿易販売は、2021年度中に保健食品のビタミン・ミネラル製品を、現在の5品目から15品目にまで拡充することを目指しています。販売チャネルも現在順調に拡大しており、海南島の免税店に続き、高級百貨店、スーパーなどでの取り扱いも開始しました。今後、製品ラインアップが拡充した段階で、順次ECモール旗艦店の出店やドラッグストア、病院内薬局などリアル店舗にも広げていきます。最後に当社は2030年度、海外売上比率25%を目標としています。サプリメントの強化に加え、化粧品もブランドの多角化を通じて、アジア地域でのEC展開につなげ、拡大していきます。私はメンバーには長期的に目指す姿を共有し、一丸となって取り組むことを大切にしています。短期的には今回のコロナのように、さまざまな外部環境の変化を受けることもあるかもしれませんが、目指す姿さえぶれなければ、次の一手に迷うことはありません。当社はこれまでお客様の「不」に真摯に向き合い、安心・安全・高品質な製品をつくり続けてきました。今後も世界中のお客様のあらゆる「不」の解消に取り組み、より美しく健康で豊かな生活の実現を目指します。2021年4月2021年度2024年度~製品ビタミン・ミネラル5品目ビタミン・ミネラル15品目に拡大機能性サプリメント販売販売チャネル国内EC(モール自営)国内EC(モール旗艦店等)免税店高級百貨店、スーパー等ドラッグストア、病院内薬局等健康美20代30代40代50代60代~両親などの家族「生活習慣病対策サプリメント」現在のメインターゲット「年代別サプリメント」「ビューティサプリメント」を提案国家戦略「健康中国2030」が追い風中国サプリメント事業は「越境EC」と「一般貿易販売」の両輪で、売上を3倍に拡大(2023年度売上計画60億円)将来は国有企業の従業員向けの健康管理サービスに発展させる2016年に健康分野の中長期戦略として発表された政策工業化、都市化、高齢化などにより生活習慣病患者が増加● 国民の健康教育の強化● 自発的な行動促進(健康的な食事、運動)● 重大疾病の予防● 高品質な医療サービスの提供● 健康関連サービスの強化背景主な対策健康サービス産業市場規模2020年2030年8兆元超16兆元(出所)「“健康中国2030”計画網要」(中国国務院)中国サプリメント市場の成長性「健康」と「美」の領域で成長を果たす一般貿易販売(保健食品)NEW(出所)ユーロモニター2016年2019年2.6兆円市場規模は2.6兆円と日本の2~3倍2010年2013年中国サプリメント市場年率+10%成長一人当たり支出額は日本の5分の1(出所)ユーロモニター中国日本米国サプリメント一人当たりの年間支出額約10,000円約9,700円約1,900円19

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