ファンケルレポート 2021
52/60

経営者による財政状態・経営成績の分析利益営業利益は、販売費及び一般管理費において、広告宣伝費の効率的な使用に努めたほか、販売手数料などの変動費が減少したものの、売上減による売上総利益の減少などにより、11,576百万円(前期比18.0%減)となりました。経常利益は11,784百万円(前期比17.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,016百万円(前期比19.7%減)となりました。売上の状況当期の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響による国内およびインバウンド需要の落ち込みにより、主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業が減収となり、全体では114,909百万円(前期比9.4%減)となりました。化粧品関連事業化粧品関連事業の売上高は、65,140百万円(前期比14.2%減)となりました。ファンケル化粧品は、店舗販売から通信販売への積極的な誘導や、外部通販の強化により通信販売は増収となったものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、店舗販売、卸販売他および海外が減収となり、49,637百万円(前期比16.5%減)となりました。アテニア化粧品は、通信販売および中国向け越境ECが好調な海外が増収となったものの、新型コロナウイルス感染症により店舗販売が減収となり、12,337百万円(前期比2.7%減)となりました。boscia(ボウシャ)は、ECチャネルを強化したものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、化粧品専門店や百貨店などへの販売が減少し、2,421百万円(前期比13.9%減)となりました。研究開発費当期における研究開発関連費用の総額は3,145百万円となりました。当社は、総合研究所において、化粧品、栄養補助食品、発芽米および青汁に係る基盤技術研究ならびに製品開発研究活動を通じて、「安心・安全」を軸とした安全性・機能性研究を推進し、科学的根拠に基づいた製品開発を行っています。また、相談窓口に直接寄せられるお客様の「声」を集積し分析した「ヤッホーシステム」を製品開発に活かすとともに、国内外の多くの研究機関との共同研究や産官学連携事業への参画など、幅広い研究開発活動を行っています。研究者は、農学、薬学、理学など博士号取得者を含む総勢210名体制となっています。栄養補助食品関連事業栄養補助食品関連事業の売上高は、41,191百万円(前期比6.4%減)となりました。店舗販売から通信販売への積極的な誘導や、定期販売、外部通販の強化により通信販売が増収となったほか、中国向け越境ECが好調で海外が増収となったものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、店舗販売および卸販売他が減収となりました。その他関連事業その他関連事業の売上高は、8,578百万円(前期比24.1%増)となりました。健康意識の高まりなどにより発芽米、青汁が増収となったことに加え、不織布マスクや「クリーン&バリアシリーズ」の発売などによりその他が増収となりました。営業利益/営業利益率(億円)(%)2016年度2017年度2018年度2019年度2020年度■ 営業利益 ● 営業利益率22141115841232.311.110.17.710.115010050015.010.05.00売上高(億円)2016年度2017年度2018年度2019年度2020年度■ 化粧品 ■ 栄養補助食品 ■ その他1,5001,00050009631,2681,1491,0901,224(%)研究開発費/売上高研究開発費比率(億円)2016年度2017年度2018年度2019年度2020年度■ 研究開発費 ● 売上高研究開発費比率4030201005.04.03.02.01.0032343131343.42.72.72.92.850

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る