ファンケルレポート 2022
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第3期中期経営計画サマリー化粧品事業ファンケルは通信販売と店舗の両チャネルを有していることが強みです。お客様が両チャネルを利用されることで、多くの体験価値が生まれ、それは当社への研究製造既存事業の強化と海外・新規事業の成長加速栄養補助食品事業経営基盤の盤石化愛着にもつながっていきます。その結果として、継続的に当社製品をご愛用いただけることや、周辺製品の購入につながります。このように、お客様の体験価値の最大化を目的とすることが、ファンケルらしいOMOの真髄だと考えています。そして、このファンケルらしいOMOをITシステム面で支えるのが、2022年1月から本格稼働した「FIT3」です。自社開発したこのシステムは、複数の販売チャネルにおけるお客様の購買情報や、お客様の声、購買に至るまでの行動情報を一元管理することができます。このデータを活用することで、お客様をより深く知り、今まで以上に最適な製品やサービスを提案できるようになります。今後のマーケティング活動において非常に有効であり、他社との競争優位性につながります。また、この「FIT3」の完成に至るまでの過程の中で社内のIT人材がたくさん育ったことは、現在の当社の大きな財産となっています。ITに関する専門的知見と、ファンケルのビジネスを理解する人材は、当社が進めるDX戦略においても、大きな役割を果たしています。今後も外部に頼るのではなく、社内のIT人材が活躍できることにこだわり、育成に注力していきます。物流人材海外事業・新規事業12ITシステム OMO2021年度は「マイルドクレンジングオイル」、「エンリッチプラス」、「内脂サポート」など、主力製品のリニューアルについては、計画通り進めることができました。また、次世代のスター製品候補となる「睡眠&疲労感ケア」や「サインズエフェクター」などの新製品も発売することができました。2020年2月に発売したパーソナルサプリメントの「パーソナルワン」は、お客様を増やし、期待以上の成果が上がっています。さらに2021年10月には、ファンケル初のプレステージブランド「BRANCHIC(ブランシック)」を国内で上市しました。また2021年度の下期には、コロナで積極的に打てなかった広告宣伝に注力し、お客様基盤の回復・拡大に努めました。2022年度もこの勢いを継続強化するため、戦略的にマーケティング費用を投下し、中長期的な成長につなげていきます。ブランドの多角化を推進する「ファンケル化粧品」、グローバルブランドへの進化を図る「アテニア」、クリーンビューティのグローバルブランドを目指す「ボウシャ」の3つの柱で事業を強化「既存サプリメント事業の強化」、「パーソナル対応」、「BtoBビジネス」という3つの柱のもと、少子高齢化社会とコロナにより生じた新たなニーズに対応し、高収益なビジネスモデルを目指す社会環境の変化に即応し、国内外で持続的な成長を目指す(化 粧 品)ブランドの多角化を通じたアジアでの展開(サプリメント)越境ECを中心に強化、「中国において海外ブランド売上No.1」を目指す(新規事業)未来を起点に考えた新規事業の開発と育成強化SDGs7つのチャレンジの振り返り❶独自価値のある製品づくりと育成❷ファンケルらしいOMOの推進「前進2023」〜逆境を超えて未来へ〜

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