ファンケルレポート 2022
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数値関連売上高もう一つの事例は、2022年2月に設立した新ブランド「OKOME BAKERY」です。発芽玄米の食領域の拡大を模索する中で、入社3年目の女性従業員がインスタグラム上でのベーグルの話題性に気づき、一人で試行錯誤し、発売に漕ぎ着けました。彼女は、ファンケルが運営する玄米イタリアンカフェ&ダイニング「FANCL 2021年度実績2021年度実績2023年度中計目標2021年度実績2023年度中計目標2021年度実績2023年度中計目標13「アクネケアZタスクチーム」の活動2021年度は本気で新しい事業の育成と開発に取り組みました。その一つとして、2021年9月には、「アクネケアZタスクチーム」を発足しました。このチームは、20代の若手社員4名が中心メンバーとなり、自分たちの商品購入、利用経験、SNSでの情報拡散といった若い世代の生活実態に基づく自由な発想で、20代から30代のお客様へのアプローチ方法を企画しました。当社には、長年のビジネス体験に基づく「王道の方法」がありますが、それは時には思考・発想の固定化や失敗への恐れを招きます。これまでの常識を疑い、若い世代の感度と活動を通じ、新しい事業の育成と開発への流れを活性化することも、このタスクチームの狙いでした。こうした動きによって、社内でも少しずつ意識の変化が起きていることは嬉しい成果だと実感しています。イントロダクション新ブランド「OKOME BAKERY」のベーグルビジネスモデルBROWN RICE MEALS」のシェフに頼み、試作を重ねました。自身でインスタグラムの公式ページを立ち上げ、ECサイトも独力で開設しました。毎週1回火曜日の販売で、初回は5分、2回目は3分で売り切れました。現在では、なかなか購入できないプレミアム商品となっています。まさに、旧来の常識にとらわれず、失敗を恐れない若い人の感度がもたらした成功でした。2022年度中には、次世代経営層育成塾の塾生が発案した新規事業も立ち上がる予定です。また2022年1月には新規事業本部も立ち上げました。積極的な組織の改革も視野に入れ、引き続き、新しい事業の創出に注力していきます。サステナビリティデータセクション2023年度中計目標2021年度実績2023年度中計目標マネジメント2021年度〜2023年度 「前進2023」営業利益中国におけるサプリメント事業や「アテニア」の越境ECは、わずか3年で大きく成長しました。今後もこの勢いをさらに加速させていきます。そのための新たなチャレンジとして、2021年10月に日本で発売した「ブランシック」は2022年6月に中国で越境ECを開始し、「アテニア」は2023年度に一般貿易販売の開始を計画しています。また、さらなる展開地域の拡大に向けて、国内から東南アジアや中東など世界各国に人材を積極的に派遣し、市場分析や現地の文化を調査することで、事業化に向けた可能性を探っていきます。もちろん、世界の人々の「不」の解消には時に非常な困難を伴いますが、私たちのビジョン実現に向けて避けて通ることのできない道です。海外事業の強化は、未来のファンケルのためにも、不退転の覚悟で実行していきます。営業利益率ROEROIC❸新しい事業の育成と開発1,200億円12.5%150億円❹本格的なグローバル化の推進11.0%12.5%1,039億円97億円9.2%10.3%9.4%

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