ファンケルレポート 2022
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「持続可能な調達基本方針」に基づく認証パーム油の採用定量目標重点課題2021年9月ファンケル、認証パーム油の採用※パーム油は、熱帯地域で栽培されるアブラヤシから得られる植物油です。主要な生産地であるマレーシアやインドネシアでは、農場開発に伴う熱帯林の大規模な伐採や、農場労働者の人権に関する課題が問題視されています。ファンケルグループでは、認証パーム油の採用を目標に掲げて、RSPO※1やJaSPON※2に加盟し、メンバーシップで問題に取り組んでいます。アテニアの本社と自社工場(千葉工場、群馬工場、滋賀工場)のRSPOサプライチェーン認証※3を取得しました。2022年1月には、化粧品・健康食品に使用しているパーム油由来原料相当をRSPOブックアンドクレーム方式で対応しました。今後、物理的な認証油であるマスバランスへの切り替えを順次進めていきます。サプライチェーン上の環境や人権に配慮した調達をお取引先様とともに2023年度までに100%4-1364-21-100-00P452021年度RSPOブックアンドクレーム方式で100%ファンケルグループ持続可能な調達基本方針https://www.fancl.jp/procurement/guideline/index.html35※1 Roundtable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパーム油のための円卓※2 Japan Sustainable Palm Oil Network(持続可能なパーム油ネットワーク)※3 RSPOサプライチェーン認証は、RSPO認証原料がサプライチェーンで※株式会社ファンケル、株式会社アテニアの化粧品、健康食品が対象会議)に、2018年加盟に、2019年加盟確実な受け渡しシステムが構築されていることを認証する制度イントロダクションマネジメント目標ビジネスモデルファンケルグループの調達活動における基本的な考え方を「ファンケルグループ持続可能な調達基本方針」としてまとめ、お取引先様に準拠していただきたい行動指針を「お取引先様(サプライヤー様)ガイドライン」として公開しています。これらの内容はすべてのお取引先様約2,200社へ2021年1月に通達しました。今後は、これらの遵守状況をアンケート調査し、お取引先様とのコミュニケーションを図りながら、サプライチェーン上でのリスクの特定、対処の検討などに努めていきます。内部監査室が、お取引先様へのアンケート調査を毎年行い、従業員の購買姿勢や下請法などの法令遵守状況をモニタリングしています。アンケート結果は、具体的な改善を通じてお取引先様との健全なお取引関係の構築につなげています。さらに、役員報酬における中期インセンティブの指標として、「お取引先様評価」の結果を採用しています。データセクションサステナビリティ進捗状況持続可能な調達ファンケルグループは、お取引先様と共栄共存の関係を築き、お客様へ「安心・安全・高品質」の商品やサービスを提供しながら、環境、人権、労働問題にも配慮した「持続可能な調達」を目指しています。内部監査によるお取引先様アンケート

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