ファンケルレポート 2022
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49く評価しています。また、IT技術に関しても、ファンケルの情報システム部門の体制は、同規模の企業と比較して、質・量ともに圧倒的に充実しています。2022年初には独自の基幹システム「FIT3」が稼働し、お客様の行動からそれぞれの悩みも推測・分析できるようになり、これまでの販売スタイルを画期的に進化させるチャンスが生まれてきています。これはDXそのものであり、政府が設けた「DX認定制度」において、昨年8月に化粧品会社の先発グループとして認定を受けたのは当然のことと理解しています。現在推し進めているDX戦略には社外取締役としても非常に期待しています。海外で事業を拡大していくことは、今後のファンケルの成長のためには必須です。大切なことは、日本の常識が必ずしも海外では通用しないことをしっかりと認識することです。その上で、判断を間違えた場合には謙虚に、方針・戦略・戦術をすみやかに変えていく柔軟性が、グローバル事業においては特に重要です。また、海外事業に携わる人材の確保・増強については、時間が掛かりますが、喫緊の課題として取り組むこむことが不可欠です。現地の運営や情報を把握するためのめの即戦力として、外国人材を採用すると同時に、企業理念理念と事業を十分に理解しているプロパー社員をどんどんどん海外へ派遣していかねばなりません。現地で生きた体た体験をさせることが海外業務のプロフェッショナルを育を育成するためには、非常に大切です。その国の文化や風習風習を肌で触れることでしか得ることができないインスピスピレーションやスキルがたくさんあり、そこから事業の業の新たなアイデアや展開が生まれてくるからです。イントロダクションマネジメントビジネスモデルDXが推進されることで、業務が効率化され、従業員が自ら考える時間もさらに増えてくるはずです。この時間を使って、従業員には、社内の他のセクションのみならず、他の会社や広く社会に目を向けることを期待します。日本や世界の変化を感じ、ファンケルとしてできることを深く考える時、新製品や新規事業のアイデアは無限に広がっていくはずです。その結果、10年後、20年後にはファンケルは現在の化粧品や健康食品の枠にとどまらない、新しい価値を生み出す、次世代にも必要とされる企業へと変貌していると確信しています。要とされる企業へと変貌していると確信しています。そして近い将来、外国人や海外事業の経験者が、マネジメント層の一翼を担うようになることで、海外展開はさらに加速していくと思います。一段と高度なガバナンスの体制を構築し、企業価値向上につなげていくためには、社外役員と執行部門の信頼関係を一層強め、意思疎通をさらに深めていくことが大切です。また、我々、社外役員は、今後、取締役会の議論が組織、現場にきちんと落とし込まれ、根付いているかも検証していかなくてはならないと考えています。データセクションサステナビリティ新しい価値を生み出す業へと次世代にも必要とされる企業へと変貌していると確信グローバル戦略への期待と課題最後に

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