ファンケルレポート 2023
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第3期中期経営計画サマリー化粧品事業マネジメント製造国内外で持続的な成長を目指す既存事業の強化と海外・新規事業の成長加速社会環境の変化に即応し、経営基盤の盤石化サステナビリティ栄養補助食品事業主力製品の広告投資を積極化海外事業・新規事業2022年度は、新型コロナウイルス感染症の影響が残る中、「国内基盤の強化とグローバル展開の加速」を重点テーマとして、取り組んできました。しかしながら国内では、コロナの感染拡大や外出自粛の影響が大きく、特に店舗チャネルでは苦戦を強いられました。海外では、中国向けサプリメントの販売や、アテニアの越境ECでさらなる伸長を目指していましたが、中国のロックダウンの影響が大きく、全体では厳しい決算となりました。そのような中でも、未来に向けて様々な挑戦を続けてきたことによる成果と手応えを感じています。まず、広告投資の強化によるお客様基盤の再構築です。コロナの感染拡大が始まった2020年度から約1年半、広告投資を抑制したことにより、お客様数の減少が続いていましたが、2021年度後半から積極的な広告投資を再開しました。主力製品を中心に広告を強化し、通販チャネルのお客様数は大幅に回復させることができました。その結果、安定的な成長を目指せる基盤は整ったと考えており、2023年度は、既存のお客様の育成を強化します。また、経営基盤を強化するために、人材への投資と育成に力を入れてきました。中でも、2022年1月と10月ブランドの多角化を推進する「ファンケル化粧品」、グローバルブランドへの進化を図る「アテニア」、「ボウシャ」の3つの柱で事業を強化「既存サプリメント事業の強化」、「パーソナル対応」、「BtoBビジネス」という3つの柱のもと、少子高齢化社会とコロナにより生じた新たなニーズに対応し、高収益なビジネスモデルを目指すに実施した大規模な組織改正・人事異動によって、将来を担う人材の新たな挑戦と成長が促され、組織の活性化につながりました。さらに、新規事業への取り組みも加速させ、将来性が期待できる事業の芽が生まれています。結果として、2030年に目指している「世界中で愛される会社に」という方向性に向けての歩みを進められたと思っています。一方で課題は明確であり、店舗チャネルの立て直しです。店舗は、スタッフとの会話や、実際に製品を試していただくことで、ブランド価値を体験し、ファンになっていただくための出会いの場として欠かせないチャネルです。通販、店舗両チャネルの持つ強みを融合した「ファンケルらしいOMO」で、お客様の体験価値の最大化を図ります。(化 粧 品)ブランドの多角化を通じたアジアでの展開(サプリメント)越境ECを中心に強化、「中国において海外ブランド売上No.1」を目指す(新規事業)未来を起点に考えた新規事業の開発と育成強化ITシステム OMO09ビジネスモデルイントロダクション研究サステナビリティ物流データセクション人材「前進2023」〜逆境を超えて未来へ〜2022年度の振り返りと成果

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