ファンケルレポート 2023
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年1回評価を行い、その結果を踏まえて「指名・報酬委員会」で審議した上で、候補者を決定•課題発見力と、社内外に発信力がある•謙虚さを持ち、自責で考えられる•人を大事にする•批判精神がある•マルチステークホルダーの視点で•複数の幅広い部門を経験しているサクセッションプラン対象者人材要件創業理念・経営理念の理解・体現リーダーシップ人間性・能力経験・知識次期CEO候補者および次期役員候補者経営層に求める人材要件として、4分類、計20項目の必要な要件を明確化マネジメント主な人材要件いるいる考えられる育成・選定プロセス指名・報酬委員会取締役会指名・報酬委員会ファンケルの未来を考えると、何よりも、人材育成が欠かせません。ここ十数年の間に、東日本大震災、新型コロナウイルス感染症の拡大、ウクライナ問題の勃発など、想定外の出来事が数多く発生しました。こうした劇的な環境変化は、今後も発生する可能性は十分にあります。将来起こりうる問題や課題に立ち向かい、解決するのは未来の経営陣です。そのための力を備えた人材を、待ったなしで育成すべきだと強く感じています。こうした考えのもと、2022年6月から、将来の役員候補となる部長・次長クラスを対象に、外部講師を招いて経営戦略や財務などを学ぶ「ファンケル経営スクール」を実施しています。さらに、その対象者と私が、将来のファンケルのあるべき姿に関して活発な議論を行う「未来会」を開催しています。これらの場で、参加メンバーが自分や会社の未来を真剣に考え、自分自身の言葉で語り始めていることを頼もしく感じています。さらに2023年の春に「サクセッションプラン」を策定し、運用を開始しました。策定にあたっては、「指名・報酬委員会」で次期CEO候補者および次期役員候補者に求められる資質に関する議論を重ね、4分類、計20項目の人材要件を明確化しました。当社が特に重視しているのは、ファンケルの理念、強み、歴史を理解し、自社に深い愛情を持っていることや、複数の困難な状況を克服した経験を有すること、謙虚さを備えつつも批判する精神を持っていること、マルチステークホルダーの視点で考えられることです。候補者には、個人別に「実践(異動等)」および「研修」の計画を策定し、実行していきます。また、年1回以上、私が候補者と面談を行い、育成状況をモニタリングするとともに、「指名・報酬委員会」で進捗状況を共有し、それを踏まえて取締役会で役員の選定を行っていきます。また、海外展開をさらに加速するためには、「グローバル人材」の育成も不可欠です。その一環として、公募で選抜された従業員数名が、2022年11月からアジア諸国への海外赴任を開始しました。現地の人々のニーズや「不」を調査し、それを踏まえた既存事業の進出の方向性、新規事業の可能性を検討しています。さらに、「ファンケルらしいダイバーシティ&インクルージョン」も強力に推進しています。2022年には、女性従業員が一層活躍するための「女性リーダーシップ研修」を実施しました。2023年はさらに、中堅・ベテラン層の活躍機会創出に力を入れます。リスキリングや自身のキャリア形成のための研修にも注力し、キャリアを20年、30年と積んだ人たちも新しい知識や経験、活躍の幅を広げられるよう後押しします。11候補者の審議選定状況の報告個人別育成計画の実行/モニタリングモニタリング結果の報告役員人事の審議ビジネスモデルイントロダクション分類•ファンケルの強み・弱みを理解して•ファンケルに深い愛情を持っている•複数の困難を克服した経験を有してサステナビリティデータセクション未来の課題を解決する人材育成

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