ファンケルレポート 2023
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マネジメント従業員の提案から生まれた新規事業として、2023年2月からプレミアムドッグフード「GOODISH(グーディッシュ)」の販売を開始しました。また、ヘルステック事業として、血中酸素飽和度から個人の体力に合った最適な運動強度を測定する世界初の技術で特許を取得し、現在、事業化に向けて研究・開発を進めています。一般的に、運動強度の測定に必要な機器は1,000万円以上と高額で、測定する作業には多くの医療の専門家が必要です。当社は数十万円台のウェアラブル端末とアプリを開発し、リハビリテーション医療やスポーツ領域への参入を目指し、リハビリテーションの質の向上や、愛犬の食物アレルギーをきっかけに、ペットフードや栄養学について学び、適したフードを探したところ、市場には私の愛犬に合う商品が存在せずに悩んでいました。そのような時に、創業者の池森による「池森経営塾」で新規事業を発案する機会があり、「すべての愛犬が健康になれるドッグフードを作りたい」と提案しました。2020年9月から研究所で開発に着手し、2023年2月「GOODISH」を上市しました。一般的なドッグフードは、製造工程において高熱をかけることで本来の栄養が損なわれてしまう可能性があることや、見た目を良くするために化学合成色素を使用したり、大量の酸化防止剤が使用されることもあり、人間の都合が優先されて開発されているケースが多々見られます。一方、「GOODISH」は、原材料や衛生管理を人と同鹿、鶏、馬、魚の4つの肉や魚をベースにした「GOODISH」開発担当者の舩山と愛犬のラン個人個人に合った体力向上プログラムの提供を実現したいと考えています。さらに、社会問題の解決に貢献するフードテック事業部を2022年6月に新設し、食料自給率が低下している中で、良質なたんぱく質を摂取していくための事業の開発や、低下している就農率を回復するための農業インフラ事業などを検討中です。引き続き、すべての従業員が世の中の「不」を解消すべく、新たな領域の事業の創出に果敢にチャレンジしていくことを期待するとともに、その熱い想いをしっかりと受けとめることのできる自由闊達な企業への変革に取り組み、近い将来には必ず収益の柱となる事業を創出していくことを目指します。じグレードで製造した、身体にやさしく安全なドッグフードです。アミノ酸バランスに優れた動物性たんぱく質を低温・短時間で加熱処理し、フリーズドライ製法を採用することで素材の栄養成分を損なわず、作り立ての香りと風味を再現しました。試食イベントで、ワンちゃんが夢中で食べている姿を見て、思わず私の笑みもこぼれてしまいます。愛犬の身体のことを第一にと開発したため、価格は30袋入14,300円からと高額ですが、商品の良さを実感して購入してくださる方が徐々に増えてきました。「GOODISH」は、私と同じように愛犬の体調に悩んでいる方や、家族として愛犬の健康を気遣っている方にさらに広めていきたいと考えています。ペットイベントへの出展や、外商販売、プレミアムフード専門店での販売を進めるとともに、将来的には愛犬の健康をトータルでケアできるサービスにも挑戦していきたいです。19ビジネスモデルイントロダクションサステナビリティデータセクション「GOODISH」(プレミアムドッグフード)開発担当者メッセージ新規事業本部ペットフード開発部長 舩山尚子事業化の実現に向けて

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