ファンケルレポート 2023
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神経線維の長さビジネスモデルパラベンによる感覚神経の伸長実験結果メチルパラベンなし内脂サポート胃酸をバリアビフィズス菌がメチルパラベンあり生きた増殖(胃酸に濡れて死滅)体内効率設計なし胃酸が侵入ビフィズス菌は増殖しない近年、男女ともに敏感肌を訴える方は年々増え続けており、その多くは肌がピリピリ、チクチクした刺激やかゆみを感じやすい感覚異常の状態になっています。ファンケルでは、本来きれいになるための化粧品が、その中に含まれる防腐剤の一つ、パラベンにより肌を老化させてしまうということを実証してきましたが、さらに、この刺激やかゆみなどの不快こそが、日常生活のQOLを下げるとともに、肌の老化につながっていると考え、防腐剤の感覚神経に与える影響を研究しました。身体から取り出して培養することが難しい感覚神経を、iPS細胞培養技術により、化粧品成分に応答する感覚神経細胞を開発することに成功し、防腐ファンケルでは1994年の健康食品事業開始時から、常にエビデンスに基づいて技術を検証し、お客様に実感していただける製品を創り上げることをモットーとした研究開発を進めています。有効成分が体内で効率よく機能を発揮するための「体内効率」は、機能成分の性質や働きを見極め、その力が体内で最大限に発揮されるように工夫する当社の独自技術です。機能性の高い成分を探索したり、成分を体内で吸収されやすくするなど研究においても数々の工夫を行っています。「内脂サポート」で開発し採用されているバリア&リリース製法は、ビフィズス菌を胃酸から守りながら、ブラックジンジャーエキスの放出を行う、身体に必要な場所で成分を吸収されやすくする技術です。早く溶かしたい成分と胃酸から守りたい成分を一つの製品に配合し、それぞれの成分の働きに合わせた製品設計を行っています。常に、身体に有用な成分を混ぜて固めているだけ剤や大気汚染物質が、神経を刺激して正常な状態から過敏な状態に変化させる可能性を明らかにしました。なお、この研究結果は、「国際化粧品技術者会学術大会」で研究成果として発表しました。ではなく、飲みやすさも考慮した小さな粒の中で、様々な成分の特徴に対応できる技術により機能性を高めることを追求しています。「内脂サポート」は体内効率設計で生きたビフィズス菌を胃酸から守る23イントロダクションサステナビリティ人工胃液(pH 1.2)2時間処理試験サンプルを取り出して培地中で2日間培養データセクションマネジメント防腐剤の一つパラベンにより感覚神経が伸長1.0メチルパラベンなし2.01.51.00.501.8メチルパラベンあり研究トピックス化粧品•iPS細胞技術でヒト感覚神経に対する新知見肌に負担となるものを与えない「無添加」から始まったファンケルならではの視点で、増加していく様々な「肌ストレス」により引き起こされる肌老化メカニズムの研究を行っています。サプリメント•進化する体内効率技術

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