ファンケルレポート 2023
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サステナビリティここを回す※株式会社ファンケルスマイル:1999年に障がいのある方の自立支援を目的に設立した特例子会社「FANCL リサイクルプログラム」は、お客様が使用済みの化粧品容器を全国の直営店舗で回収し、特例子会社のファンケルスマイル※で容器の分別・洗浄・乾燥・粉砕を行った後、協力先のリサイクル会社で、マテリアルリサイクルという技術により植木鉢にリサイクルする取り組みです。2021年7月に6店舗でスタートし、直営店舗がある各自治体へ導入の相談を重ねることで2022年度は全国へ拡大しました。植木鉢は、ファンケル本社がある横浜市などに寄贈し、花のイベント「ガーデンネックレス横浜」での活用や市内の小学校での環境教育など、地域の皆様に役立てていただいています。ファンケル化粧品は、主力製品である「マイルドクレンジングオイル」をはじめ、洗顔料やエイジングケアライン「ビューティブーケ」においてつめかえ用を展開しています。アテニアにおいては、従来より容器の再利用を積極的に推進しており、エコパック専用ホルダーやワンタッチでつめかえができる製品など、数多くのつめかえ用を展開しています。ケミカルリサイクル※の技術により作られた再生由来PETは、石油由来のPETと同等の品質を有するものとされ、プラスチックの資源循環を担う素材として優れていると言われています。2021年11月のリニューアルを機に「マイルドクレンジングオイル」の本体ボトルに100%再生由来PETを採用した後、「エンリッチプラス」、「モイストリファイン」などの主力のスキンケア製品、一部のヘアケア製品まで対象を拡大。2022年度中に対象製品すべての化粧品のPET容器を切り替えました。アテニアにおいては、「スキンクリアクレンズオイル〈エコパック〉」容器のポリエチレン製スパウトの部分に、キリンビバレッジのペットボトルキャップ由来の再環境負荷低減・ダイバーシティ&インクルージョン(障がい者の活躍)・地域貢献という3つの要素を持つファンケル独自のリサイクルを積極的に推進し、多くのお客様とともに循環型社会に貢献していきます。今後は、新たなチャレンジとして、資本業務提携を結んでいるキリングループと連携し、使用済みの化粧品容器をケミカルリサイクル技術により再び化粧品容器に生まれ変わらせる「水平リサイクル」の実現を目指していきます。生樹脂を採用。また、2023年1月に発売したヘアケア製品「サロンプレミアムシャンプースカルプ&ボリューム」の容器には、さとうきびを原料とする植物由来プラスチック(バイオマスプラスチック)を採用しました。(PET)の原料に変換して再利用することファンケルマイルドクレンジングオイル〈つめかえ用〉※ケミカルリサイクル:使用済みの資源を化学分解によってプラスチックマイルドクレンジングオイルアテニア ブライトインセプションエンリッチプラス全国の直営店舗で回収ファンケルスマイルでの洗浄作業容器を粉砕した様子レフィル〈つめかえ用〉〈つめかえ用〉スキンクリアクレンズオイル〈エコパック〉35イントロダクションデータセクションマネジメントビジネスモデルReuse(容器の再利用)Renewable(再生素材または植物素材への切り替え)Recycle(容器回収リサイクル)

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