ファンケルレポート 2023
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•中国以外のアジア、欧米の展開強化による各地域の売上バランスの最適化•在外子会社のガバナンス体制強化•「グループリスク・コンプライアンス委員会」におけるコンプライアンス遵守状況の監督、•従業員への定期的なコンプライアンス教育の実施•内部通報の受付による問題の早期発見・解決•米中間の貿易摩擦や日中関係等の地政学的問題による影響•在外子会社の統治の不十分さによる法令違反等•広告表示規制への違反•贈収賄・労務等その他適用法令への違反•事業継続が可能な体制の構築•マルチチャネル展開• SNS運用に関する危機管理対応マニュアルの策定と社内への周知、従業員への教育•税関と連携した輸入差し止め等模倣品への対応•原価低減・前倒し購入等による原材料価格上昇に対するリスク低減•マルチサプライヤー(複数購買化)・マルチハブ(複数製造拠点)・物流2拠点の切り替え•アンケート、ヒアリングによるサプライヤーの労働環境等の確認•持続可能なパーム油の積極的採用など環境側面に配慮した調達•消費者の価値観等への対応の不十分さ、•公式アカウントの投稿や当社の言動等の炎上•模倣品の流通によるブランドイメージの低下•世界景気等による原材料価格の高騰や特定サプライヤーへ•外国通貨建て取引および在外子会社の財務諸表の1海外展開/地政学2法的規制/コンプライアンス3製造・品質管理4個人情報/情報管理/システム障害5自然災害・事故9風評被害/レピュテーション10原材料調達/取引先6競合/消費者行動・生活者の価値観変化7気候変動/環境問題8感染症低SA高123456789事業等のリスク〈主なリスクと対応策〉項目サステナビリティ主な対応策2022年5月に、内部統制の適正性の確保と全社的なリスク・コンプライアンスマネジメントの向上を図ることを目的に「コンプライアンス委員会」・「内部統制委員会」を統合し、「グループリスク・コンプライアンス委員会」を発足させました。この「グループリスク・コンプライアンス委員会」、「サステナビリティ委員会」および経営企画部門が管轄する「グループ経営会議」がそれぞれ関係するリスクを管理します。• ISO、GMPの仕組みを取り入れた厳格な製造・品質管理体制経営計画および事業計画に基づき、期初に、これらの委員会・会議体および関係部門で検討の上「事業等のリスク」の抽出を行い、影響度および緊急度を分析して各リスクの重要度を評価しています。抽出・分析されたリスクは取締役会へ報告し、取締役会でファンケルグループの重要なリスクを決定しています。決定した重要なリスクへの対応状況についても適宜取締役会へ報告し、実効性を取締役会が検証し、解決していないリスクについては、さらなるアクションを行うことで、リスクへの対応策をレビューしています。また、決定した重要なリスクについても、適宜見直しを行っています。47影響度:損失・操業停止期間・信頼の失墜の3項目を総合的に判断し、SまたはAに分類緊急度:緊急の対策の必要性について、高または低に分類11為替変動12優秀な人材の確保と育成101112イントロダクション緊急度影響度•製品の摂取による肌・体調への悪影響•品質問題による商品回収、操業停止等•標的型攻撃等による事業停止•サイバー攻撃、内部不正等による情報漏洩•罹災による本社、工場、物流センター等の機能停止•天候による発芽米・青汁の原料不足競合企業の新製品の登場等による競争力の低下•温暖化等による水害• CO2排出量削減・プラスチック削減等の規制強化•環境問題に関する消費者ニーズの変化、投資家の評判の変動•感染症の流行拡大による事業停止、店舗の休業の依存等による原材料調達の不安定さ•社会的に期待される持続可能な調達が達成できないことによるブランドイメージの棄損円換算における為替変動の影響•採用環境の変化による人材の不足、育成の不十分さによる事業活動の停滞データセクションマネジメント具体的なリスクビジネスモデル定期的な取締役会への報告•「情報セキュリティ部会」設置による、ITセキュリティ対策の強化•関係法令、指針等および社内規程の遵守、情報管理体制の強化と従業員教育の徹底•オールハザード型の事業継続計画の策定•仕入先の分散、複数箇所での生産・物流体制•お客様ニーズや市場調査などを基にした製品開発•新規事業の創出•マルチチャネル展開•サステナビリティにおける重点課題の設定•重点課題に対する「サステナビリティ委員会」における進捗管理、評価、個別施策の審議および取締役会による監督、モニタリング•適切な為替予約等•働きやすい環境づくり•体系的な人材育成リスクマネジメントリスクマネジメント体制リスク特定プロセス

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