2021.11.18
ファンケルグループでは、「未来を希望に」をテーマに、サステナブルな社会の実現を目指して様々な取り組みを行っています。その一つが、今まさに問題となっているプラスチックの削減です。
ファンケルでは、プラスチック使用量の削減目標として、2030年までに4R※1に基づいた、サステナブルな容器包装100%を目標に掲げ、環境にやさしい商品や容器の開発に取り組んでいます。
今回は2021年11月にリニューアル新発売し、商品機能だけでなく、環境や人権にも配慮された「マイルドクレンジングオイル」をご紹介します。
- 4R…Reduce(容器樹脂の削減)、Reuse(詰め替え容器化)・Recycle(容器回収リサイクル)・ Renewable (石油由来プラスチック以外の素材への代替)
更なる環境配慮型容器へ ボトルに100%再生由来のPET採用
累計販売実績本数が1億本を突破し※2、4秒に1本売れている※3の「マイルドクレンジング オイル」は、2009年からボトルに使用するプラスチック量を減らす※4 とともに、2020年6月にはプラスチック削減に大きく貢献する「マイルドクレンジング オイル つめかえ用」を発売しました。
今回のリニューアル新発売では、新たに本体容器のボトル素材をケミカルリサイクル※5という処理工程で作られた100%再生由来のPETに切り替えました。再生由来100%のPETに切り替えることにより石油由来のバージンPET品と比較して、約47%のCO2排出量が削減できます。
今後は、2023年3月末までにファンケルの化粧品のPET容器を対象として、ケミカルリサイクルPET100%素材への切り替えを順次対応していきます(一部製品を除く)。
ファンケルでは、使用済みの化粧品容器を独自の仕組みで回収する「FANCL リサイクルプログラム ~花と緑を広げよう~」を実施しています。マイルドクレンジングオイルは容器回収の対象容器となっており、100%再生由来のPETで作られた容器は、循環型社会の実現を大きく後押しするものとなります。ファンケルは資源を大切に使いたいという想いから、資源の循環利用できる社会の実現を目指します。
- 2003年4月から販売実績の集計を開始して、2020年9月までの累計販売実績
- 2021年7月末現在/直近1年間調べ
- 現在までにボトルに使用するプラスチック量を約39%(2004年比)削減
- ケミカルリサイクル…使用済みの資源を化学分解によってプラスチック(PET)の原料に変換して再利用すること
認証パーム油への切り替えに向けて
パーム油とは、熱帯地域で栽培されるアブラヤシの実から採れる植物油で、食品から化粧品、洗剤に至るまで幅広い商品に使用されています。
現在、パーム油を生産する主要国(マレーシアやインドネシアなど)では、農場開発に伴う熱帯林の大規模な伐採や、農場労働者の人権に関する課題が問題視されています。そのため、パーム油を使用するファンケルグループとして、パーム油の課題を受け止め、解決に向けて取り組んでいく責任・使命があります。
そこで、ファンケルグループでは、持続可能な調達の一環として、「2023年度までに認証パーム油を100%採用」という目標を掲げるとともに、11月にリニューアル新発売したマイルドクレンジングオイルから、認証油への切り替え(ブックアンドクレーム方式) ※6がスタートしました。
ファンケルグループでは今後も、環境にやさしい商品の開発を積極的に進め、お客様に地球にやさしい商品をお選びいただけるよう、環境配慮の商品づくりに取り組んでまいります。
- ブックアンドクレーム(Book&Claim) 方式…生産者が認証パーム油の生産量に基づいて発行した認証クレジット(証書)を、最終利用者が購入することで、認証パーム油の生産者を支援する仕組み