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製品に込めた想い

コラーゲン研究の結晶・toiroで肌に自信を

総合研究所 基盤技術研究センター
上 麻佑子
長年コラーゲン研究に取り組んできたファンケルは、今回コラーゲンの「柔軟性」に着目。自らも中学生の頃からファンケルを愛用し続けてきた研究員・上が、新たなコラーゲン開発への道のりを語ります。
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目次

コラーゲン研究30年の末、肌弾力を左右する「質」に着目!

年齢を重ねることで感じはじめるハリ不足などの悩みに答えるために、ファンケルが新たに開発したスキンケア製品「トイロ バイタライジング<医薬部外品>」。肌の弾力に大きく関わるのが、本製品に含まれた加水分解コラーゲン「コラーゲンHG」の働きです。ファンケルでは、約30年にわたるコラーゲン研究を通じて、より質の良いコラーゲンが満たされることに注力してきました。
上:コラーゲンには、体の内側と外側からの2つのアプローチ方法があります。サプリメントや食事などで内側から摂取したコラーゲンは、一度体内で分解・吸収され、血液を通じて全身に運ばれます。その過程で、肌の真皮層にも届き、コラーゲンの生成を促すことで、ハリや弾力を高める効果が期待できます。
質の悪いコラーゲンは、線維が束になり、曲がってしまって不均一に。​
質の良いコラーゲンは、綿菓子状の細かい線維が1本1本均一に広がっている。
一方、化粧品として外側から取り入れる場合は、コラーゲンの分子が大きいと浸透しにくいという課題がありました。そこで、コラーゲンを細かく分解することで肌への浸透力が高まり、必要な場所にダイレクトに働きかけることが可能になります。その結果、より早くうるおいやハリ感を実感しやすくなるのです。
1995年以来、ファンケルはコラーゲン研究に取り組んでいますが、化粧品の開発にあたってまず着目したのがコラーゲンの「量」でした。加齢とともに減少するコラーゲンの量を増やすアプローチからはじめ、ワンランク上の製品開発を目指す過程で量だけではなく「質」にも着目するように。紫外線やストレスによるダメージを受けるとコラーゲンを生み出す速度が遅くなる事実を発見したことから、より早く、質の良いコラーゲン線維を生み出す方法を模索。量も質も向上したその先にあったのが、今回の加水分解コラーゲン「コラーゲンHG」の開発です。「肌の弾力を生んでいるのがコラーゲンだとすれば、コラーゲン自体の弾力=柔軟性はどうなっているのか?」という疑問から、研究がスタートしました。
お客様にとって、これが本当に欲しいと思えるのか、きちんと伝わるのかを考えます。
お客様にとって、これが本当に欲しいと思えるのか、
きちんと伝わるのかを考えます。

業界初の技術への挑戦。失敗の連続に落ち込む日々も…

コラーゲンの質を上げるために、コラーゲン線維自体の「柔軟性」に着目。しかし、研究に不可欠な柔軟性を測定するための技術が、当時の化粧品業界にはありませんでした。そこで協力を求めたのが大学。ファンケルでは前例のない手探りでの研究が、一からはじまりました。
上:研究を進めるにあたり、コラーゲン線維の柔軟性の測定を検討しました。なぜなら、コラーゲンが肌に与える物理的な感触、つまり肌を触った際の実際の手触りがどのように変化するのか、十分に解明されていなかったからです。当時の化粧品業界には柔軟性の評価技術が導入されていないばかりか、社内においても前人未到の分野。そこで、一から調べて、大学と共同研究しながら手探りで実験を行うことになりました。
特殊な顕微鏡を用いて髪の毛の1/1,000サイズのコラーゲン線維を探さなければならないのですが、これが最大の難関。顕微鏡といっても、ただのぞけば見えるというものではなくて…。もともとエイジングケアに興味があったので、コラーゲン研究の部署に配属されたのですが、1週間、毎日朝から晩まで観察しても見つけられないことも珍しくなく、失敗の数に打ちのめされた日もありました。
そんな時、ふと見上げた空に浮かぶ雲がコラーゲン線維に見えてくることも。顕微鏡で観察するコラーゲン線維の塊はふわふわとしていて、雲に似ているんですよ(笑)。うまくいかない日が続いた時の休日には、カメラを持って大好きな花の写真を撮りに出かけたりして、意識的に息抜きする時間も設けていました。
趣味のカメラでリフレッシュ(撮影者:上)
評価技術を確立するだけでも約2年、そこから紫外線などの影響による柔軟性の変化を測定するためにさらに2年と、トライアンドエラーを何度も繰り返しながらも有効データを取得することができ、ついに加水分解コラーゲン「コラーゲンHG」が完成。とても感慨深い気持ちとともに、「早くお客様にこれをお届けしたい」と胸が高鳴ったのを覚えています。 それと同時に実験中の試行錯誤を思い返し、「ようやくここまで来られた…!」という解放感もありましたね。
趣味のカメラでリフレッシュ(撮影者:上)

研究のエビデンスを通して、きちんと実感いただけるスキンケアを届けたい

こうして完成した加水分解コラーゲンHGの技術が生かされている「トイロ バイタライジング」。年齢を重ねた肌でも、コラーゲンHGの働きによって、再び新鮮なコラーゲンに満たされることが研究により分かっています。エイジング悩みが気になりはじめた方から、年齢であきらめてしまった方まで、年齢を問わずにお使いいただける新・スキンケアです。
上:コラーゲンは肌の土台となる真皮の約7割と多くを占めているため、些細な変化であっても、肌表面に大きな変化となって表れてしまいます。その反面、適切なケアをしてあげることで、しっかりと結果をもたらしてくれるのも事実です。ぜひ毎日のケアにコラーゲンHGを取り入れていただきたいですね。
研究職としての私の最大の目標は、自分自身が使いたいと思える最高のエイジングケアの実現です。年齢のわりに「シワがないね」、「若く見えるね」と言われたいですし、そんな化粧品を作りたい。この目標の背景には、長年にわたってファンケル製品を愛用している母の影響があって、母の肌は年齢を重ねた今も美しく、ファンケルのスキンケアの素晴らしさを身をもって示してくれています。だからこそ、その目標をファンケルで実現したいのです。
今後も抗シワ研究に前向きに取り組み、研究のエビデンスを通して、お客様に「使い続けてみたい」と、きちんと効果を実感いただけるような製品を届けていきたいです。
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年齢を問わず使える!「トイロ バイタライジング<医薬部外品>」
「コラーゲンHG」によって、年齢を重ねた肌でも再び新鮮なコラーゲンに満たされることが分かりました。エイジング悩みが気になりはじめた方から、年齢であきらめてしまった方まで、幅広い方にぜひ一度使っていただきたいです。
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