何気ない感動をずっと。FANCL

創業者メッセージ

株式会社ファンケル
名誉相談役 ファウンダー

私がファンケルを創業したのは42歳の時でした。当時は化粧品公害が大きな社会問題になっていました。その原因が化粧品の過剰使用と、防腐剤などの添加物であることを突き止め、化粧品のシンプル使用と無添加を掲げ、この世界に挑みました。化粧品業界の常識を敵に回し、アトピー性皮膚炎など皮膚障害を抱えているお客様と一緒になって戦っていたことが、つい先日のように思い出されます。

日本は先進国でありながら、生活習慣病の患者が多く、このため日本は医療費が異常に高い。その原因の多くは食生活にあることを知り、化粧品業界の次は健康食品の世界に参戦しました。しかしこの業界は、正常にビジネスが展開されていないことがわかり、この業界の常識を変えてやろうと挑みました。「健康食品」という言葉を「サプリメント」という呼称に変え、価格も当時販売されていた健康食品の5分の1くらいの正常価格にして販売しました。サプリメントのパイオニアとして、今のサプリメントブームを隔世の感で見ています。

私は小さな会社が大きな会社に挑むには、研究開発力が最も重要と考え、創業間もないころから研究開発に力を入れてきました。今では研究員215名(うち博士号取得者24名)、外国特許約150件、国内特許約460件を取得するまでの規模になりました。

2019年のキリンホールディングス株式会社との資本業務提携により、お互いにもてる素材と技術を出し合い、画期的な製品が生まれるのではないかと期待しています。

社会貢献にも早くから取り組みました。1999年に知的障がい者の会社「株式会社ファンケルスマイル」(特例子会社)を設立し、今では100名を超える社員が元気に働いています。

最後に、今日までの間、ファンケルを信じてついてきてくださった皆様には言葉では言い尽くせないほど感謝の気持ちでいっぱいです。

今後とも引き続きご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

株式会社ファンケル
名誉相談役 ファウンダー

池森 賢二