効果を高める技術

無添加アンチストレス研究

敏感肌でも気持ちよく使える化粧品を目指して

POINT

  • 化粧品の嗜好性は、肌質や年齢だけでなく化粧品の肌トラブル経験によっても異なります。

ファンケルでは、敏感肌の方にも化粧品を安心して使っていただくために、原料の選択や安全性に十分に配慮しています。また、安全性や機能性だけではなく「使い心地」にもこだわった化粧品の開発を目指しています。そこで、本研究では化粧品の評価方法を工夫し、肌の敏感性の違いによる化粧品の評価にどのような差が出るのかを調べました。

使い心地の異なる2種類のクリームを用いて、肌の性質によって同一のクリームに対してどのような評価の違いがでるかを調べました。まず、ご協力いただいた方を化粧品の肌トラブル経験が多い方(敏感肌グループ)と化粧品の肌トラブルが無い方(非敏感肌グループ)の2つのグループに分けました。それぞれのグループの方に2種類のクリームS(肌への伸びが良いタイプ)とK(保湿感や持続性が良い粘度の高いタイプ)を使っていただいて、10の評価項目について各々10点満点で点数をつけていただきました。

その結果、非敏感肌グループではクリームKを全体的に高く評価する傾向がありました(図1-A)。これに対し、敏感肌グループはクリームKよりもクリームSを高く評価するという結果が得られました(図1-B)。このように、同じクリームに対しても非敏感肌の方と敏感肌の方では感じ方が違っており、化粧品の嗜好性は、肌質や年齢だけでなく化粧品の肌トラブル経験(肌の敏感性)によっても異なることがわかりました。

用語解説

  1. IFSCC国際化粧品技術者会連盟の略。化粧品研究者、技術者などから構成される世界規模の学会です。