SUSTAINABILITY
サステナビリティ活動に込めた想い
持続可能な社会を目指して、ファンケルらしい活動を

お客様と一緒にサステナブルな未来をつくりたい

サステナビリティ推進室
今道 喜美
使い切った後のボトルは、捨てればゴミ、分ければ資源。それなら、資源にして循環させる方がいいはず。ファンケルは「正義感を持って世の中の『不』を解消しよう」の創業理念のもと、地球環境、社会課題など「未来への不安」に立ち向かい、現在と未来に生きる人々の笑顔のために、持続可能な社会を目指しています。
横浜の地で生まれたファンケルは、脱炭素・循環型社会の実現を目指し、使用済みの容器を店頭で回収し、新たなものに生まれ変わらせる「FANCLリサイクルプログラム」を実施中。推進役の今道を中心に、未来に希望をつなぐサステナビリティ活動にファンケルグループ全体で取り組んでいます。
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目次

「大変お待たせしました」お客様の声から生まれたFANCL リサイクルプログラム

使用済みの化粧品の容器を店舗で回収し、分別・洗浄・乾燥・粉砕の工程を経て、協力会社によって植木鉢などの製品にリサイクルする、「FANCLリサイクルプログラム」。2021年にスタートしたこのプログラムは実は、お客様の声からスタートしました。
今道:ファンケルの化粧品は無添加で品質を保つため、開封してからのフレッシュ期間が短いものが多く、期限内に使い切れるよう、比較的小さめのサイズの製品が多くあります。だから、空き容器が出る頻度が高く、お客様から「容器を回収してほしい」というお声を多くいただいていました。もちろんファンケルもその声に応えようとしてきましたが、コストや運用面の課題がどうしてもクリアできず、長い間、実現には至っていませんでした。
しかし最近では、時代の変化とともに社会的にも地球温暖化やカーボンニュートラルへの関心が高まっています。ファンケルとしても、企業としてサステナビリティ活動に取り組む重要性を改めて認識し、お客様のご要望に応えてもう一度チャレンジしようと、本格的に「FANCLリサイクルプログラム」が動き出しました。
無添加の製品を作りたての品質を維持した状態でお使いいただける期間のこと

容器回収は茨の道⁉1年以上かけて約100の自治体と対話

しかし、いざプログラムを実行しようとすると、約100の自治体と対話する必要が。「お客様からどのように使用済み化粧品容器を回収するか」。今道は、この課題の難しさに直面しました。
今道:実は、企業が製品の容器を回収するには、回収する地域の自治体の理解を得る必要があります。当時、ファンケルの店舗は全国で約160店舗あり、約100の自治体に所在していました。自治体によってもリサイクルのルールや判断基準は異なるので、交渉が難航することも。でも、ファンケルらしく一つひとつの自治体と粘り強く丁寧に対話を重ねることで、少しずつ容器回収への理解を得ることができ、1年2ヵ月をかけて、ようやく全国のすべての直営店舗での回収が実現できました。
回収がはじまってからは、多くのお客様から「容器回収を待っていました!」「近くの店舗でも回収できるようになってうれしい!」というお喜びの声が届いています。私たちも、長年にわたるお客様のご要望にようやく応えることができて悲願が叶ったという想いです。
回収を実現すると次のハードルが。それは、「回収した容器をどのように活用すべきか」、ということです。
今道:ただ容器を回収するのではなく、プラスチックをリサイクルして新たな製品に生まれ変わらせることで、サステナブルな資源循環に貢献したいという想いがありました。使用済みの化粧品容器のリサイクルは前例が少なかったのですが、独自に試行錯誤を重ねて作り上げたのが植木鉢へのリサイクルでした。
現在までに、11,000個の植木鉢へ生まれ変わりました。植木鉢はファンケルの本社がある横浜市や学校に寄贈し、市のガーデニングイベントなど、花や緑があふれる街づくりや環境教育にお役立ていただいています。
その後は、植木鉢以外へのリサイクルとして、楽しみながら生活の中で環境について考えるきっかけとなる製品を作ろうという発想から、トートバッグやアクセサリーなども製品化し販売も行なっています。
また、本プログラムは「自分たちで出来ることは自分たちで」の考えのもと、ファンケルグループ全体で取り組んでいます。例えば、リサイクルの際に回収した空き容器の、分別・洗浄・乾燥・粉砕作業は、ファンケルの特例子会社であり、障がい者雇用を推進している「ファンケルスマイル」が行なっています。こうした取り組みは、環境貢献のみならず、誰もが自分らしくイキイキ過ごせる社会の実現を目指す、ダイバーシティ&インクルージョンや地域貢献にもつながっており、自治体の方からも多くの賛同の声をいただいています。
回収した容器の洗浄をするファンケルスマイルスタッフ

実感できればもっと楽しい。お客様とともに取り組むサステナブルを

2021年7月に6店舗からスタートした「FANCL リサイクルプログラム」は、すべての直営店舗への導入が完了※1。リサイクルに参加したお客様の数は、累計で約60,000人※2にものぼり、累計46万本の容器を回収しました。
今道:多くの方が行動を起こしてくださっているということがうれしいですね。環境を守るには、企業の努力だけでなく、一人ひとりがアクションを起こすことが大切です。だからこそ、企業として一方的に「環境に良い活動」をするのではなく、お客様、地域の方々や自治体とともに環境について考え、ともに行動できるこのプログラムは、私たちの誇りになっています。
今後も「FANCL リサイクルプログラム」をはじめとしたサステナビリティ活動の取り組みを通じて、企業として環境に貢献することはもちろん、お客様自身が「環境に対して良いアクションを行なっている」という実感と感動を提供していきたいと思います。
リサイクルやダイバーシティ&インクルージョンの視点で大きな成果を出している「FANCL リサイクルプログラム」ですが、目標はまだまだ先にあります。
今道:私たちの企業活動は、自然の恵みに支えられています。今、取り組んでいるのは回収した容器を特殊な技術で再び容器にリサイクルする「水平リサイクル(ボトルtoボトル)」です。
回収した容器を同じ容器にリサイクルして、再び製品に活用することで、資源循環型社会へのより大きな一歩を踏み出したいですね。
2023年11月時点(161店舗)
2023年1月から2024年10月までの累計
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