気候変動への対応・CO2排出量の削減は環境の最優先課題とし、脱炭素社会への貢献を目指します。
企業活動に必要なエネルギーの使用効率を高めて省エネルギーに努め、再生可能エネルギーを活用します。
さらに、お客様、お取引先様とのパートナーシップを通じ、サプライチェーン全体のCO2を削減します。
そして、人にやさしく安全性の高い、環境・生態系負荷の少ない製品・サービス設計に努めます。
CO2排出量削減の基本方針
ファンケルグループは2050年までにCO2排出量(スコープ1+2)の実質ゼロという目標を掲げ、太陽光発電設備や、再生可能エネルギー由来電力を導入することにより、CO2排出量(スコープ1+2)の削減を積極的に行っています。
さらに、原材料調達から製造、物流、販売、廃棄に至る、事業活動の影響範囲全体(サプライチェーン)におけるCO2排出量(スコープ3)の削減の取り組みにも着手しています。2024年以降、ファンケルグループにとって影響の大きい、「購入した製品・サービス」(カテゴリ1)と「輸送・配送」(カテゴリ4)のCO2排出量削減の取り組みを優先的に進める考えのもと、具体的な削減計画を策定し、お取引先様との対話を重ねながら削減に取り組んでいきます。
取り組み報告
太陽光発電
2011年2月、ファンケルグループの化粧品製造拠点であるファンケル美健滋賀工場(滋賀県日野町)に、当時としては県内最大規模の太陽光発電設備を導入しました。2018年6月には群馬工場(群馬県邑楽町)で太陽光発電設備を稼働させ、2021年6月には関西物流センター(大阪府門真市)にグループ拠点で最大規模となる太陽光発電設備が本格稼働し、同年11月にはサプリメント基幹工場の三島工場で太陽光発電設備が稼働を開始しました。2025年4月には、滋賀工場の駐車場を活用し、ファンケルグループ初のオンサイトPPAモデルを利用したカーポート型の太陽光パネルを増設しました。これによって、滋賀工場の太陽光発電量は従来比の4倍となる年間約150万kWhを見込んでおり、電力自給率は約50%になると予想しています。滋賀工場の発電量増強により、これら4拠点の2025年の合計発電量は2,038Mwh(前年比145%)となり、約858t相当のCO2排出量の削減につながりました。
再生可能エネルギー由来電力の活用
ファンケルグループでは2021年12月に神奈川県横浜市の本社ビルで使用する電力を100%再生可能エネルギー由来電力へ転換しました。その後も対応を進め、2022年4月には国内全12拠点(6つの生産工場、物流センター、本社などのオフィス等)において、再生可能エネルギー由来電力への転換が完了しました。
| ファンケル本社ビル(神奈川県横浜市) | 千葉工場(千葉県流山市) |
| 総合研究所(神奈川県横浜市) | 滋賀工場(滋賀県日野町) |
| ファンケル銀座スクエア(東京都中央区) | 群馬工場(群馬県邑楽町) |
| 関西物流センター(大阪府門真市) | 三島工場(静岡県三島市) |
| 飯島社屋ビル(神奈川県横浜市) | 横浜工場(神奈川県横浜市) |
| 湘南研修センター(神奈川県葉山町) | 長野工場(長野県東御市) |
カーボンニュートラルなガスの活用
生産工場でボイラーや空調などに使用しているガスにも着目し、2022年6月から10月にかけて、千葉工場、群馬工場、三島工場で使用している都市ガスと、滋賀工場で使用しているLNG(液化天然ガス)、LPG(液化プロパンガス)をカーボンニュートラルなガス※へ転換しました。
カーボンニュートラルなガスとは、原料の採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスを、世界各国での環境保全プロジェクトによって創出されたCO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)し、使用によるCO2排出量を実質ゼロにすることができるガス燃料のことです。
物流におけるCO2排出量削減の取り組み
ファンケルでは、お客様の在宅・不在に関わらず、ご指定の置き場所へ受領印不要で商品をお届けする「置き場所指定サービス」を1997年に開始しました。通信販売の会社として「平日の昼間に届く荷物が再配達になってしまう」というお客様のお困りを解決すべく、宅配会社とともに開発し、業界で先駆けて導入しました。
このサービスでは、自宅の玄関前やガスメーターボックスなど、お客様の住環境やご都合に合わせた置き場所をご指定いただくことが可能で、配達員の負担軽減や、再配達によって発生する余分なCO2排出量を抑制する効果が期待されます。
2025年2月より「置き場所」と「日時」を同時に指定することが可能になり、「製品が外に置かれている時間を短くしたい」「日中の炎天下での置き配を避けたい」などのお客様ニーズに沿ったサービスへと進化しました。「置き配」の利用率を高めることで、お客様の利便性の向上と再配達による配送会社の負担軽減に努めるとともに、CO2排出量の抑制にもつなげていきます。
風力発電
ファンケル本社からほど近い横浜港の一角に、巨大な風車があります。これは横浜市が設置した風力発電所で、通称”ハマウィング”と呼ばれ、ファンケルグループではこの風力発電事業の趣旨に賛同し、2007年から協賛しています。
風力発電は、発電に必要なエネルギーを自然エネルギーから得るので、火力発電のように多量のCO2を排出することがありません。また、風は枯渇することがないので、設備が正常に働くかぎり、電力を発生し続けます。地球温暖化による気候変動のリスクが叫ばれている今、風力発電は環境に負荷をかけないエネルギー(再生可能エネルギー)のひとつとして、世界中で研究開発が進んでいます。
風力発電の利用は国内だけでなく、中国内モンゴル自治区でも行われています。国連の認証による「内蒙古卓資40MW風力発電プロジェクト1327(国連CER)」の「グリーン電力証書」は、2009年からファンケルが主催するシニアゴルフトーナメント「ファンケルクラシック」におけるCO2排出量のオフセットに活用されています。
気候変動イニシアティブ(JCI)への参加
気候変動の影響による極端な気象現象が世界各地で発生しています。このまま対策をしなければ西暦2100年には、18世紀後半の産業革命期に対して、5℃、現在からも4℃近く平均気温が上昇すると試算されています。この気温上昇をできるだけ低く抑えるために、世界中の国家政府のみならず企業や自治体、NGOなどが力を合わせ始めています。日本では2018年7月に「気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative)」が設立され、宣言「脱炭素化をめざす世界の最前線に日本から参加する」に賛同した企業、団体が参加しており、ファンケルもその一員として名を連ねています。ファンケルは脱炭素社会の実現に向けた真剣な取り組みを着実に進めてまいります。