何気ない感動をずっと。FANCL

プラスチック使用量の削減

限りある資源を無駄なく有効活用するため、4R※1という観点で、製品やサービスのプラスチック使用量の削減に取り組みます。

目標

  • プラスチック包材を使用した
    容器包材の4R※1対応

    2030年度までに100%(2023年度:55.4%)

  • ファンケル化粧品のプラスチックを
    使用した容器のうち、植物由来・再生由来
    プラスチックの使用率

    2030年度までに  50%※2(2023年度:40.6%)

  • 容器回収リサイクルのお客様参加数
    (2023年1月からの累計参加者数)

    2026年度までに10万人(2023年度:4.5万人)

  1. Reduce(容器プラスチック使用量の削減)・Reuse(容器の再利用)・Recycle(容器回収リサイクル)・Renewable(再生素材または植物素材への切り替え)
  2. 「ファンケル化粧品のプラスチックを使用した容器のうち植物由来・再生由来プラスチックの使用率」の第3期中期経営計画で掲げた定量目標は早期に目標を達成し、第4期中期経営計画において2030年度に向けて、より高い目標を設定しました。
  • 「プラスチック包材を使用した容器包材における4R対応」は、(株)ファンケル、(株)アテニアの化粧品、健康食品が対象

容器包装のプラスチック削減 基本方針

ファンケルグループは、脱炭素・循環型社会の実現を目指し、お客様とともに容器包装のプラスチック削減に取り組んでいます。従前より、ReduceやReuseを積極的に推進し、削減の効果を出してきました。
また、製品の品質を守るため、密封容器等にプラスチック素材を採用する際には、Renewableの視点を取り入れることで環境負荷の低減に努めています。
Recycleはファンケル化粧品の容器回収リサイクルを展開しており、魅力的なアップサイクル製品を創出し、資源循環させています。将来的には、資本業務提携を結んでいるキリングループと連携し、回収した化粧品容器をケミカルリサイクル技術により再び化粧品容器に生まれ変わらせる「水平リサイクル」の実現を目指していきます。

取り組み報告

Reduce(へらす)

容器の軽量化やプラスチックから紙へ素材を変えること等により、プラスチック使用量を削減しています。

ファンケル化粧品のプラスチック容器軽量化

化粧品の「マイルドクレンジング オイル」や基礎化粧品など様々な製品の容器本体の軽量化を進め、プラスチック使用量を削減しています。

  • プラスチック使用量削減率はリニューアル前との比較

サプリメント包材のプラスチック使用量削減

ファンケルは、アルミパウチ袋を初めて健康食品に採用しました。 健康食品を適正価格で販売する努力を重ねる中で、製造コスト削減のため、プラスチックボトルの代わりにアルミパウチ袋を採用。2013年にはアルミパウチ袋の厚みを11%薄くし、小袋重量を5%減らすことに成功しました。
同時に、目安量を少なくして包装自体を小型化する取り組みも進めています。

プラスチック包材を紙素材へ変更

ファンケルは、メイク雑貨の包材(19品目)やドラッグストアやコンビニエンスストアなどで卸販売しているスキンケア製品の専用包材(6品目)を、2023年度から従来のプラスチック製から環境に配慮した森林認証紙に切り替えています。また、健康食品のガゼット袋(マチ付きのプラスチックの外袋)は、森林認証紙の外箱に切り替えました。

健康食品のプラスチック包材を森林認証紙に切替え

Reuse(つめかえ・つけかえ)

製品の品質を保ちつつ、環境に配慮したつめかえタイプを販売しています。

ファンケル化粧品のつめかえ・つけかえ容器(レフィル)

つめかえ・つけかえ用パッケージの採用により、ボトルタイプと比較してプラスチック使用量を大幅に削減。プラスチックごみの廃棄量削減に貢献しています。
ファンケル化粧品は洗顔だけでなく、基礎化粧品やスペシャルケアアイテムでも無添加の品質を保ったまま、つめかえ用やレフィルの製品化を実現。2024年4月発売のtoiro化粧液では無添加の品質を守るために、なるべく空気に触れず短時間で注げる細い口径のつめかえパウチを独自に開発しました。更なるつめかえ容器の拡充に努めています。

プラスチック使用量削減率は、本体容器との比較

アテニア化粧品のつめかえ・つけかえ容器(エコパック・レフィル)

アテニアは、「容器を毎回捨てるのはもったいない」というお客様の声をきっかけに、1995年からエコパックの商品化に取り組んでいます。
主力製品「スキンクリア クレンズ オイル(エコパック)」は、プラスチック使用量を約85%削減、「ブライトインセプション」は、つけかえ容器を採用し、プラスチック使用量を約67%削減できました。
さらに、基礎スキンケア「ドレススノー」、「ドレスリフト」は、2023年度にローションや、デイエマルジョンのつめかえ用製品を発売し、プラスチック使用量を大きく削減しました。

プラスチック使用量削減率は、本体容器との比較

Recycle(資源にする)

使用済み化粧品容器を回収・リサイクルしています。

容器回収リサイクル「FANCL リサイクルプログラム」

「FANCL リサイクルプログラム」は、お客様が使用済みの化粧品容器を全国の店舗で回収し、特例子会社のファンケルスマイルで容器の分別・洗浄・乾燥・粉砕を行った後、協力先のリサイクル会社で、マテリアルリサイクルという技術により植木鉢にリサイクルする取り組みです。植木鉢は、ファンケル本社がある横浜市に寄贈し、花と緑のイベント「ガーデンネックレス横浜」での活用や市内の小学校での環境教育など、地域の皆様に役立てていただいています。2021年7月に6店舗でスタートしたこの取り組みは、直営店舗がある各自治体へ導入の相談を重ねることで2023年11月にすべての直営店舗(159店舗)で回収が可能となり、2023年度は197,979本(2,465kg)、これまでの累計で265,338本(3,306kg)の容器を回収しました。2024年度よりトートバッグやアクセサリーなどの新たなアップサイクル品を開発し、数量限定での販売を行っています。「容器回収リサイクルのお客様参加者数2026年度までに10万人」という新たな目標のもと、お客様とともに活動を広げていきます。

  • 2024年3月末時点の店舗数

アップサイクル品(植木鉢、トートバック、アクセサリー)

「FANCL リサイクルプログラム」特設サイトはこちら

Renewable(代替素材をつかう)

植物由来、再生由来プラスチック等の環境負荷の小さい素材を採用しています。

国内業界初!「ペットボトルキャップ」の再利用
(ペットボトルのキャップ由来の再生プラスチックを採用)

「ペットボトルキャップ」の再利用

ファンケルグループは、2019年にキリングループと資本業務提携を行い、さまざまな共同開発を進めています。
「スキンクリア クレンズ オイル<エコパック>」容器のポリエチレン製スパウト部に、ペットボトルのキャップに由来する再生樹脂を採用したことも、そのひとつ。国内で初めて、同素材を化粧品容器に採用しました。
これにより、キリンビバレッジはペットボトルキャップの約3~4割を再利用することができ、廃棄物による環境負荷低減に成功しました。
またアテニアでは、再生樹脂の採用により、従来本製品に使用していたプラスチック量の約40%を削減しました。

ケミカルリサイクルによる再生プラスチックの採用

ファンケル化粧品は、PET容器(本体容器のボトル)をケミカルリサイクルによる再生PET100%素材に切り替え(一部製品を除く)ました。基礎スキンケアは、キャップ・ポンプ(PP・PE)にも植物由来・再生由来のプラスチックを採用しており、その使用率は化粧液100%、乳液87%を達成しました。
また、アテニアの「スキンクリア クレンズ オイル」においても、ケミカルリサイクルによる再生PETを採用しています。これらの取り組みにより、大幅にCO2排出量を削減しています。

植物由来プラスチックの採用

ファンケルの洗顔パウダーボトルや、ベビーケアラインの全身泡ウォッシュ、ベビーミルクなどは100%植物由来プラスチックを採用しています。
またファンケル サイエンズエフェクター や、アテニア サロンプレミアム スカルプ&ボリュームの容器には、さとうきびを原料とする植物由来プラスチックを採用しています。

マイクロプラスチックビーズへの対応

化粧品の原料において、プラスチック問題に配慮した商品開発を行なっています。
ファンケル・アテニアでは、洗い流し化粧品に「マイクロプラスチックビーズ」を使用していません。
肌の汚れや古い角層を除去するスクラブ剤の一種である「マイクロプラスチックビーズ」に関しては、近年、国内外で環境への影響が懸念されており、世界各国で使用に関する規制が進んでいます。
ファンケルグループでは、今後も環境に配慮した商品づくりを進めていきます。

サステナビリティ