何気ない感動をずっと。FANCL

プラスチック使用量の削減

限りある資源を無駄なく有効活用するため、4R※1という観点で、製品やサービスのプラスチック使用量の削減に取り組みます。

目標

  • プラスチック包材を使用した
    容器包材の4R※1対応

    2030年度までに100%(2024年度:55.8%)

  • ファンケル化粧品のプラスチックを
    使用した容器のうち、植物由来・再生由来
    プラスチックの使用率

    2030年度までに  50%(2024年度:42.9%)

  • 容器回収リサイクルのお客様参加数
    (2023年1月からの累計参加者数)

    2027年度までに10万人(2024年度:6.3万人)

  1. Reduce(容器プラスチック使用量の削減)・Reuse(容器の再利用)・Recycle(容器回収リサイクル)・Renewable(再生素材または植物素材への切り替え)
  • 「プラスチック包材を使用した容器包材における4R対応」は、(株)ファンケル、(株)アテニアの化粧品、健康食品が対象

容器包装のプラスチック削減 基本方針

ファンケルグループは、脱炭素・循環型社会の実現を目指し、お客様とともに容器包装のプラスチック削減に取り組んでいます。従前より、ReduceやReuseを積極的に推進し、削減の効果を出してきました。
また、製品の品質を守るため、密封容器等にプラスチック素材を採用する際には、Renewableの視点を取り入れることで環境負荷の低減に努めています。
Recycleはファンケル化粧品の容器回収リサイクルを展開しており、魅力的なアップサイクル製品を創出し、資源循環させています。将来的には、キリングループ内で連携し、回収した化粧品容器をケミカルリサイクル技術により再び化粧品容器に生まれ変わらせる「水平リサイクル」の実現を目指していきます。

取り組み報告

Reduce(へらす)

容器の軽量化やプラスチックから紙へ素材を変えること等により、プラスチック使用量を削減しています。

ファンケル化粧品のプラスチック容器軽量化

化粧品の「マイルドクレンジング オイル」や基礎化粧品など様々な製品の容器本体の軽量化を進め、プラスチック使用量を削減しています。

  • プラスチック使用量削減率はリニューアル前との比較

サプリメント包材のプラスチック使用量削減

ファンケルは、アルミパウチ袋を初めて健康食品に採用しました。 健康食品を適正価格で販売する努力を重ねる中で、製造コスト削減のため、プラスチックボトルの代わりにアルミパウチ袋を採用。2013年にはアルミパウチ袋の厚みを11%薄くし、小袋重量を5%減らすことに成功しました。
同時に、目安量を少なくして包装自体を小型化する取り組みも進めています。

プラスチック包材を紙素材へ変更

ファンケルは、メイク雑貨の包材(19品目)やドラッグストアやコンビニエンスストアなどで卸販売しているスキンケア製品の専用包材(10品目)を、2023年度から従来のプラスチック製から環境に配慮した森林認証紙に切り替えました。また、健康食品のガゼット袋(マチ付きのプラスチックの外袋)は、森林認証紙の外箱に切り替えました。

健康食品のプラスチック包材を森林認証紙に切替え

Reuse(つめかえ・つけかえ)

製品の品質を保ちつつ、環境に配慮したつめかえタイプを販売しています。

ファンケル化粧品のつめかえ・つけかえ容器(レフィル)

つめかえ・つけかえ用パッケージの採用により、ボトルタイプと比較してプラスチック使用量を大幅に削減。プラスチックごみの廃棄量削減に貢献しています。
ファンケル化粧品は洗顔だけでなく、基礎化粧品やスペシャルケアアイテムでも無添加の品質を保ったまま、つめかえ用やレフィルの製品化を実現。2024年4月発売のtoiro化粧液では無添加の品質を守るために、なるべく空気に触れず短時間で注げる細い口径のつめかえパウチを独自に開発しました。更なるつめかえ容器の拡充に努めています。

プラスチック使用量削減率は、本体容器との比較

アテニア化粧品のつめかえ・つけかえ容器(エコパック・レフィル)

アテニアは、「容器を毎回捨てるのはもったいない」というお客様の声をきっかけに、1995年からエコパックの商品化に取り組んでいます。
主力製品「スキンクリア クレンズ オイル(エコパック)」は、プラスチック使用量を約85%削減、「ブライトインセプション」は、つけかえ容器を採用し、プラスチック使用量を約67%削減できました。
さらに、基礎スキンケア「ドレススノー」、「ドレスリフト」は、2023年度にローションや、デイエマルジョンのつめかえ用製品を発売し、プラスチック使用量を大きく削減しました。

プラスチック使用量削減率は、本体容器との比較

Recycle(資源にする)

使用済み化粧品容器を回収・リサイクルしています。

容器回収リサイクル「FANCL リサイクルプログラム」

「FANCL リサイクルプログラム」は、使用済みの化粧品容器を全国の直営店舗で回収し、特例子会社のファンケルスマイルで容器の分別・洗浄・乾燥・粉砕を行った後、協力先のリサイクル会社で、マテリアルリサイクルという技術により植木鉢等にリサイクルする取り組みです。
2021年7月に6店舗でスタートしたこの取り組みは、全国の約100の自治体と対話を重ねることで2023年11月にすべての直営店舗(153店舗)で回収が可能となりました。容器の回収数は累計で約52万本となるなど、飛躍的に増えており、多くのお客様にプログラムへの共感とご参加をいただいています。
リサイクルした植木鉢は、ファンケルの本社がある横浜市が開催している、花と緑のイベント「ガーデンネックレス横浜」や人生の節目に苗木をプレゼントする「人生記念樹事業」での配布や、市内の小学校での環境活動を通して、地域の皆様にご活用いただいています。さらに、2024年度には、トートバッグやアクセサリーといった新たなアップサイクル品を開発し、限定販売しました。
プラスチックの資源循環を進めていくためには、一人ひとりの環境意識がとても重要と考えます。これからも、お客様をはじめ、同じ想いを持つ方とともに活動を広げていきます。

  • 2024年12月末時点の店舗数

「FANCL リサイクルプログラム」特設サイトはこちら

Renewable(代替素材をつかう)

植物由来、再生由来プラスチック等の環境負荷の小さい素材を採用しています。

国内業界初!「ペットボトルキャップ」の再利用
(ペットボトルのキャップ由来の再生プラスチックを採用)

「ペットボトルキャップ」の再利用

ファンケルグループは、キリングループ内で提携を行い、さまざまな共同開発を進めています。
「アテニア スキンクリア クレンズ オイル<エコパック>」容器のポリエチレン製スパウト部に、ペットボトルのキャップに由来する再生樹脂を採用したことも、そのひとつ。国内で初めて、同素材を化粧品容器に採用しました。これにより、キリンビバレッジはペットボトルの廃棄キャップを再利用することができ、廃棄物による環境負荷低減に貢献しています。
またアテニアでは、この再利用により、従来本製品に使用していたプラスチック量の約20%削減することができました。

ケミカルリサイクルによる再生プラスチックの採用

ファンケル化粧品は、PET容器(本体容器のボトル)をケミカルリサイクルによる再生PET100%素材に切り替え(一部製品を除く)ました。基礎スキンケアは、本体ボトルでの再生PETの採用に加え、キャップ・ポンプ(PP・PE)にも植物由来・再生由来のプラスチックを採用しています。
また、アテニアの「スキンクリア クレンズ オイル」においても、ケミカルリサイクルによる再生PETを採用しています。これらの取り組みにより、大幅にCO2排出量を削減しています。

植物由来プラスチックの採用

ファンケルの洗顔パウダーボトルや、ベビーケアラインの全身泡ウォッシュ、ベビーミルク、キッズスキンケアのクリアアップ 泡洗顔料とクリアアップ ジェルミルクのボトルなどは100%植物由来プラスチックを採用しています。
またファンケル サイエンズエフェクター や、アテニア サロンプレミアム スカルプ&ボリュームの容器には、さとうきびを原料とする植物由来プラスチックを採用しています。

マイクロプラスチックビーズへの対応

化粧品の原料において、プラスチック問題に配慮した商品開発を行なっています。
ファンケル・アテニアでは、洗い流し化粧品に「マイクロプラスチックビーズ」を使用していません。
肌の汚れや古い角層を除去するスクラブ剤の一種である「マイクロプラスチックビーズ」に関しては、近年、国内外で環境への影響が懸念されており、世界各国で使用に関する規制が進んでいます。
ファンケルグループでは、今後も環境に配慮した商品づくりを進めていきます。

サステナビリティ