何気ない感動をずっと。FANCL

ダイバーシティ&インクルージョンの推進

人材戦略に沿った人材育成の効果をより発揮させるべく、「みんな違ってあたりまえ」というダイバーシティ推進スローガンのもと、様々な価値観や考え方を持つ多様な人材が個性や能力を発揮し、新しい価値を生み出し続ける環境の実現も人材育成と並行して取り組んでいます。年齢や性別、障がいの有無、性的指向・性自認、国籍、人種、宗教、価値観や考え方、働き方等の多様性をお互いに尊重し認め合い、一人ひとりがいきいきと輝ける環境のもとでチームワークを発揮できるように努め、変革と価値創造を推進していきます。

目標と成果指標

マテリアリティ 目標項目 目標年 成果指標 2024年度実績

多様性・人権の尊重

女性管理職比率

2030年度

50%

45.6%

女性の上級職志向率

2030年度

70%

69.9%

女性のいきいき職場総合評価

2030年度

12.5点を維持

12.6点

①男性育休取得率
②男性育休取得日数(30日以上)

2030年度

①100%を維持
②50%

①100%
②66.7%

障がい者雇用率

2030年度

5%

4.66%

上記の表はファンケル単体。女性のいきいき職場総合評価は国内連結。障がい者雇用率はファンケルグループ全体。

ダイバーシティ推進 スローガン

ファンケルグループのダイバーシティ推進 スローガン
『みんな違ってあたりまえ』

方針
「人間大好き企業」のファンケルグループは、『みんな違ってあたりまえ』というスローガンのもと、
様々な価値観や考え方を持つ多様な人材が個性や能力を発揮し、
新しい価値を生み出し続けることを目指しています。

ダイバーシティ&インクルージョン

女性の活躍

ファンケルは、お客様に美と健康を提供するため、創業以来女性従業員が中心となり活躍する風土が根付いています。女性従業員比率は63.2%、女性管理職比率は45.6%(2024年度)です。
また、男性従業員を対象に配偶者出産・育児支援休暇を導入するなど、誰もが能力を発揮できる働きやすい職場づくりを推進しており、育児休業の取得率は100%となっています。
従業員は、子育てや家庭での経験も活かして、お客様の立場に寄り添った製品やサービスの開発をしています。
また、従業員の子ども1人につき、18歳まで毎月1万円の「よいこ手当」を支給しています。

女性の活躍

LGBTQ+理解促進

ファンケルグループは、性的指向や性自認に関わらず、誰もが自分らしくイキイキと働ける社会の実現をめざしています。
LGBTQ+等性的マイノリティに対する理解促進のため、毎年定期的に研修やアンケートを実施しています。
2022年4月には、従業員の事実婚・同性婚について、原則として法律婚によるものと同等に扱うため、「パートナーシップ規程」を策定。会社が認めたパートナーであれば配偶者と見なされ、家族の看護休業や育児休業、慶弔見舞金、赴任手当など様々な福利厚生制度を利用できるようになりました。
また、LGBTQ+アライを立ち上げ、働きやすい職場づくりに向けた様々な活動を実施しています。2023、2024年度の2年連続でアライ推進メンバーで「東京レインボープライド」に出展。多くのアライの従業員とともに取り組んでいます。

このような取り組みが評価され、「企業等の枠組みを超えてLGBTQ+が働きやすい職場づくりを日本で実現する」ことを目的とした任意団体work with Pride が策定した、性的マイノリティに関する取り組みの評価指標「PRIDE指標」において、2024年11月「ゴールド」を3年連続で受賞しました。

障がいのある社員の活躍

ファンケルスマイル

障がいのある方の自立支援を目的に1999年2月、特例子会社株式会社ファンケルスマイルを設立しました。社名の由来は、障がいの有無にかかわらず、人と人との心を結び合う原点は「笑顔」だと考えたことです。
障がい者を“社会的弱者”として守るのではなく、一人の“社会人”として「自立」できるように支援する事を念頭に置き、その業務範囲は非常に多岐にわたっています。
また、ファンケルスマイルのみならず、ファンケルグループ全体での障がい者雇用も進めており、ファンケルグループ全体で障がい者雇用100名を超える体制となっております。
2030年までにファンケルグループ全体で障がい者雇用率5%を目指していきます。

ファンケルスマイルの請負い業務の一例
ファンケルビル(横浜市中区)
飯島ビル(横浜市栄区)
製菓製造販売事業、化粧品・サプリメントの包装やサンプル結束、ファンケル本社食堂清掃、社内メール便の受配、名刺印刷、廃棄書類の回収・シュレッダー、回収容器のリサイクル用洗浄、ダイレクトメール封入封緘・発送
関東物流センター(千葉県柏市)
関西物流センター(大阪府門真市)
コンテナ清掃、ストレッチフィルムの回収、出荷箱の組立て、一般清掃
ファンケル美健 千葉工場(流山市)
ファンケル美健 三島工場(静岡県三島市)
段ボールの解体、廃棄物回収、返却用段ボール運搬、物流補助(フォークリフト運搬等)

介護・病気・障がいと仕事の両立「アソシエイト正社員」

2019年4月から、正社員の雇用区分として「アソシエイト正社員」を新設。正社員として安心して「要介護状態にある家族を介護する必要がある社員」「長期療養が必要な身体の病気を抱える社員」「身体障がいを抱える社員」が短日数や短時間でフレキブルに勤務することが可能となりました。

シニアの活躍

正社員の定年年齢を60歳から65歳へ延長

2020年4月1日、ファンケルグループでは、正社員の定年年齢を60歳から65歳に延長いたしました。人生100年時代と言われる中、従業員が安心して長く勤めることができる環境を整備し、年齢に関わらず活躍できる場を提供しています。

年齢上限なしに働ける「アクティブシニア社員」

65歳以上が対象の「アクティブシニア社員制度」を2017年4月から導入しました。働き続けたい人、働いてもらいたい人が長く活躍できるよう、再雇用の年齢上限を撤廃しました。シニアが長年培ったスキルやノウハウを、若い世代に継承しつつ、生き生きと働く場を提供しています。

若手従業員

若手従業員が活躍できる機会を積極的に設けています。
新規事業には、多くの若手従業員がチャレンジしており、グルテンフリーベーグルの通販専門店OKOME BAKERY(おこめべーかりー)や小学生のためのスキンケアシリーズ「クリアアップ」はその一例です。
またキリングループ全体で実施している、新規事業を創出することを目的とした「キリンビジネスチャレンジ」にも20代の従業員が参加しています。
今後は若手従業員の役職者への早期登用やチャレンジした人材が適正に評価される評価体系へと転換することで、より若手の活躍を促進させる方針です。

非正規正社員が安心して働ける環境づくり

契約社員、パート社員の雇用区分を無期労働契約に移行

2018年4月1日、ファンケルグループでは、本社部門、工場部門で働く契約社員とパート社員、直営店舗で働くパート社員を「無期労働契約」に切り替えました。「長く安心してファンケルグループで活躍していただきたい」との考えから、今後も働き方改革を進め、従業員全員が一生涯いきいきと働ける労働環境を整えていきます。

契約社員から正社員への登用

契約社員から正社員への登用を定期的に実施しています。

店舗スタッフ向け雇用区分「エリア正社員」

2018年4月1日、ファンケルグループでは、全国の直営店舗で働く契約社員全員を「エリア正社員」として契約を切り替えました。「エリア正社員」は、原則として転居を伴う異動がないため、担当する地域で安定して働くことができます。また、雇用期間も有期から無期になるほか、賞与の支給ルール改定、休日日数の増加など、処遇が改善されました。ファンケルグループでは今後も人事制度を充実させるとともに、お客様に満足していただける店舗づくりを進めていきます。

ダイバーシティ&インクルージョン推進のための研修

ファンケルグループでは、様々な価値観や考え方を持つ多様な人材が個性や能力を発揮し、新しい価値を生み出し続けることを目指し、ダイバーシティ&インクルージョン推進のための研修を実施しています。

女性リーダーシッププログラム

女性役職者を対象とした、自分らしいリーダー像を思い描き、「自分らしく」活躍してもらうための女性リーダーシッププログラムの実施や、自身のリーダーシップや意識の変化について振り返る機会を設けるなど、各々が目指す理想のリーダー像に向け日々取り組みを行っています。

アンコンシャスバイアス研修

多様性を認め合い、一人ひとりが個性や能力を発揮できる環境を整えることを目的に、2022年度に全役員・従業員に対し「アンコンシャスバイアス研修」を実施しています。従業員一人ひとりがアンコンシャスバイアスについて知り、自分自身のバイアスの影響に気づき、対処法を学ぶことで、無意識の思い込みや偏った見方の少ない職場づくりに取り組んでいます。2023年度以降の新入社員や中途社員に向けては、アンコンシャスバイアス動画による教育を継続しています。

ダイバーシティ&インクルージョン研修

従業員がダイバーシティ&インクルージョンを体感する機会として、体験型の研修を実施しています。2024年度は「知的障がい」について学ぶ機会を設け、基礎知識や特性を外部講師に講演いただき、当事者とのコミュニケーションの取り方を学びました。研修で得た気付きを、製品開発やサービス改善、日常での配慮について考えるきっかけづくりにしています。

人権に関する研修

人権に関する様々な研修・啓発活動を行っています。

柔軟な働き方への対応

柔軟な働き方に対応するため、従業員代表との対話を通じて規則・制度を整えています。
2015年度より育児短時間勤務者を対象に在宅勤務を導入しました。現在は、すべての従業員を対象に働き方改革の一環として、在宅勤務とフレックス勤務を併用できる制度や特別有給休暇制度を導入しています。

従業員代表との対話

労働基準法の基準に従い、各事業所の従業員から代表者を選び、従業員代表として就業規則の変更や労使協定の締結等を企業側と協議のうえ、柔軟な働き方の実現に取り組んでいます。

年次有給休暇取得促進の取り組みおよび特別有給休暇制度

年次有給休暇取得促進を目的とした「リフレッシュ休暇」「ライフイベント休暇」、および特別有給休暇制度「ディスカバリー休暇」を設けており、充実した豊かな生活を送ることで、安心して長く働ける環境づくりを整えています。
また、従業員がボランティア活動に積極的に参加できるよう、上限を5日間とした社会貢献休暇の制度を設けています。

ディスカバリー休暇とは、勤続5年、15年、25年、35年の節目の年に特別有給休暇5日を付与し、キャリアの振り返りや今後を考える機会を提供している休暇のこと。

各種休暇制度の取得状況

ファンケルは、法定休暇のほかに各種特別休暇を設定して、従業員のワークライフバランスの推進をしています。

「ファンケル タッチマークシール」について

「タッチマークシール」とは、”容器が区別しにくい”などのご不便を感じていらっしゃる方に、指で触れて商品を識別していただけるファンケル独自の凹凸シールのことです。
見やすくなるよう、文字も大きく記載していますので、お客様のお好きな箇所に貼ってご使用いただけます。ご希望される方には商品をご購入いただいた際、差し上げています。
開発には、視覚に障がいのあるファンケルスマイルの従業員が関わりました。

判別のしやすさへのこだわり

シールは大きな文字印刷に加え、誰もが判別しやすいよう、あえて点字ではなく、単純な形のマークの特殊印刷を採用しました。目のご不自由な方のご意見を聞きながらテストを繰り返し、開発しました。

自由に書き込めるシール

無地タイプは、忘れがちなサプリメントの粒数を書き込むなど使い方は様々です。水性・油性ペン、ボールペン、鉛筆などに対応できるシールで、筆記用具を選びません。

サステナビリティ