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イノベーションを実現する人材育成と活用

社内専門教育機関「ファンケル大学」と人事部が連携し、従業員の育成・キャリア構築のサポートを行っています。ジョブローテーションによる複数分野の実務経験に加え、各種研修・教育プログラムを実施しています。特に現在は当社のビジネスモデルにおいて強みを持つ「デジタル・DX」「マーケティング」、企業成長の鍵となる「グローバル」や「経営」スキルを持つ人材の育成を強化しています。また今後は「VISION2030」の実現に必要な人材ポートフォリオを設定し、より効果的な人員配置や教育研修、製販一貫体制であるファンケルならではのキャリア構築のサポートを実施し、経営戦略と人材戦略の連動をさらに加速させ、実行性を高めていく予定です。

目標と成果指標

マテリアリティ 目標項目 目標年 成果指標 2024年度実績

イノベーションを実現する
人材育成と活用

①グローバル人材
a)異文化理解・マネジメント
b)日本語以外のコミュニケーション力

2027年度


a)1,000人
b)250人


a)1,211人
b)160人

②デジタル・DX人材
a)ITパスポート、ベーシックスキル教育
b)データ分析・活用教育


a)600人
b)100人


a)452人
b)17人

③マーケティング人材
a)ベーシックスキル教育
b)デジタルマーケティング教育


a)1,000人
b)180人


a)477人
b)170人

人材教育について

デジタル・DX人材教育

ファンケルのDX化(CX(顧客体験価値)の最大化)に向けた専門人材の育成、従業員一人ひとりのITリテラシーの向上やデジタルマーケティング/データサイエンス知識の習得を目的とした教育プログラムや資格取得支援などを行っています。

マーケティング人材教育

全社のマーケティング力を向上させ、新たな事業の創出および既存事業のさらなる成長を実現するために主にマーケティング基礎知識の習得や発展知識の習得・実践スキルの習得を目的としたプログラムや研修を実施しています。

グローバル人材教育

VISION 2030にて掲げている「世界中を、もっと美しく、ずっと健やかに そして世界中で愛される会社に」の実現に向けて、役員・従業員への英語の語学学習支援として実践的な語学力を身につけるための教育を実施。また、全従業員を対象にグローバル意識の醸成を目的とした「海外赴任者によるセミナー」や「異文化理解教育」を実施のほか、グローバル業務担当者を対象にグローバル環境での心構え・ビジネスケースを用いた教育や、進出国の状況・関連法規などを学ぶ教育を行っています。

経営人材の育成

役員・上級管理職が経営幹部に求められる知識を学ぶ「役員層研修」、経営リテラシーを学ぶ「ファンケル経営スクール」などを通じ、高いファンケルマインドと経営リテラシーを保有し、マルチステークホルダーから愛される会社の実現を構想・実行できる人材を育成しています。2023年度からは、課長職を対象として、経営に関する基礎知識を学ぶ「ファンケル経営スクールベーシック」を開講し、経営人材の層を厚くするための教育体制を整えています。

サステナビリティに関する研修

サステナビリティ活動の推進にあたり、社内外の環境変化や会社の目指す姿に合わせ、環境や社会の課題、非財務情報開示などに関わる様々な研修・啓発活動を行っています。

キャリア開発に関わる研修・制度

キャリア研修

2023年度に役職者を対象にしたキャリア研修、および役職者を含む全従業員に対して年代別にキャリア研修を実施し、上司によるキャリア支援の必要性と役割理解や自律的なキャリア形成について考える機会を設けました。2024年度は、未来のキャリアを描くための年代別ワークショップを開催。10年後の未来を見据えたキャリアプランの重要性について学ぶ機会を提供しました。

キャリア開発支援に関わる制度

従業員の中長期的な個人のスキルアップを支援し、多様な人材活用を会社の成長に繋げることを目的とした制度です。
制度を有効活用してもらうことで、人生の各段階に応じて多様な生き方を選択・実現でき、それが仕事のやりがいや充実感につながるよう目指していきます。

  • 短期海外留学 支援制度
    会社に在籍した状態で、会社の海外戦略に則った地域に留学することが可能とし、授業料は会社が一部補助。
  • キャリア開発のための休職制度および短時間勤務制度
    会社に在籍した状態で大学院入学・MBA(経営学修士)取得等を認める。
  • 休暇制度「ディスカバリー休暇」
    勤続年数が5、15、25、35年の節目の年に特別有給休暇5日間を付与。
    連続取得を原則とし、自らのキャリアを振り返り、今後のキャリアについて考えてもらう期間とする。
  • キャリアカウンセリング制度
    社内外のキャリアコンサルタントによるキャリアカウンセリングを受けることが可能。働くことに関わる「継続的なプロセス(過程)」と働くことにまつわる「生き方」についてを選択・開発を支援。

資格助成制度・社内検定制度

資格取得助成制度

従業員一人ひとりの専門性を強化し、ファンケルグループの企業価値を向上させることを目的に、資格取得に関わる費用を助成する制度を導入しています。

資格取得助成に関するガイドライン

従業員の専門性を強化し、ファンケルグループの企業価値を向上させることを目的に、資格取得に対し会社が費用を助成する取り組みです。業務遂行に関わる資格(法定資格、業務の専門性向上に有効な資格)が対象で、正社員だけでなく無期雇用者の方も利用できます。

厚生労働省認定 ファンケルグループ社内検定 メイクアップカウンセラー

ファンケルでは、オペレーターの電話でのメイクアドバイス技能を対象とした社内検定制度として、2022年に厚生労働省に認定された「ファンケルグループ社内検定 メイクアップカウンセラー」を実施しています。
お客様のなりたい姿に合わせた効果的なメイクアップ方法を、通話の中で具体的にお伝えする技能として見える化し、1級・2級の等級に分け、電話窓口業務とメイクの知識を問う「学科試験」と、セルフメイクとロールプレイングで表現する「実技試験」で確認します。
「ファンケルグループ社内検定 メイクアップカウンセラー」の実施を通して、よりお客様にご満足いただける応対を目指します。

公正な評価と報酬

ファンケルグループは育成と評価を関連付けて評価制度を設計しています。従業員は人事評価規程に基づき、公正な評価を受けることができます。評価は、公開性・合理性・明瞭姓・継続性の原則に基づき行われ、長所を伸ばし課題を克服するためのアドバイスを通じて従業員の育成を図っています。評価者は、評価者訓練を受講し、評価基準の統一化とルールの明確化を図ります。また、1on1ミーティングの実施やチャットツールを活用し、日頃からコミュニケーションを取りつつ、目標の進捗確認を四半期ごとに実施し、年2回評価に関するフィードバックを上司から部下に実施しています。

報酬に関しては法定最低賃金を遵守し、ファンケルグループ全体において最低賃金が各国や日本の自治体の基準を下回らないように年1回見直しを実施しており、かつ地域・業界の労働市場と比較しても競争力のある生活賃金の支給に努めています。なお、同一資格・同一職務においてジェンダーの区別なく、平等に報酬を決定しています。

サステナビリティ